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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
8章 惑星パンツが……
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カリカリやおやつは有る

棚の中身は有ります


 宴の準備を始めた皆を見ながら、タブレットを操作してガンモとシメジを探してみたけど、やっぱり何処にも居ないんだ……


「ねえカンタ君。この星に住む九尾の神獣って何体いる?」


 試しにカンタ君に聞いてみた。


「何言ってんだよ?頭おかしくなったのか?ゴンだけだろ?他に九尾って居たっけ?」


 変だ……さっきから皆が変なんだ。ガンモやシメジの事を誰も覚えてない……

誰に聞いても神獣はゴンだけって言う……


「あの〜和信叔父さん?ガンモ君の事って皆が覚えて無いっぽくないですか?」


 千夏ちゃんが近付いて来てそんな事を言った、うなぎさんが解放したのか水も一緒に来て……


「なあ金。色々忙しい時にすまん。でもよ若芽彦が突然居なくなったのはなんでだ?さっきまで肩に乗せてたろ?厨二臭いセリフを言う直前に居なくなったけど……何処に行ったんだ?」


 水も千夏ちゃんもガンモを覚えてる……


「ちょっと千夏ちゃん。水と2人で話したいから少し待ってて貰って良いかな?」


「えっ……あっ!はいっ。大丈夫です。」


 ごめんだけど確認しとかないと……


「水。ちょっとこっちに。」


 水鬼を連れて自宅に帰って来た……


「なあ、あれって千夏ちゃんだよな?お前が守ってるなんてやっぱり千方様の生まれ変わりなのか?」


 顔はまんま千方様だったけど……


「ああ……子孫に生まれ変わるのが1番多いって気付いてな、源平の時代からずっと守り続けてたんだ。約束だったろ?」


「マルトさんに聞いたぞ。パンツァー様に叱られたんだって?」


「お前マルトと知り合いなんか?アイツ余計な事を……」


「マルトさんは俺の1番の友神(ゆうじん)だよ。日本に帰ったら責めてやるなよ。」


「なあ金……お前ってテューポーン様の部下なんだろ?さっきタブレットに通知が来たぞ。星神ってマジかよ?めちゃくちゃ出世したじゃん。」


「出世とかどうでも良いんだよ……なあお前はガンモを覚えてるんだよな?ちゃんとガンモ用品は置いてあるんだよ。なのに皆の記憶に残ってない……こんな事ってあるのか?」


 部屋の中に置いてあるガンモ用品棚の中にビッシリ詰まったガンモのカリカリとおやつ……


「何かが皆の記憶を改ざんしたとかだろうけど……テューポーン様とカン様、微かにマルトの神気、他に感じれたのはお前くらいだよ。だから誰かが何かしたとかは考えられないな。」


「でもお前や千夏ちゃんは覚えてるだろ?」


「て言うかお前さ、千方様の生まれ変わりだぞ?猫なんかより千方様の方が大事だろ?」


 水よ……


「いや、千方様じゃない。あれは姪っ子の千夏ちゃんだ。だからガンモの方が大事だ。」


 お前達に頼んだのは千方様だよ。生まれ変わった後に誰になろうが知らん。


「てめぇ……って……すまん……そうだな隠形にも風にも言われてたんだ。千方様は死んだんだって、生まれ変わったら別人なんだって……だよな……」


 金鬼アバターに変化して首と胴体を分けてみたんだ。


「なあ、お前ってさっきから神気操作して千夏ちゃんと自分の周りを保護してたよな?」


「ん?ああそうだな……」


 俺も星と繋がる為に神気は抑えて無かったし……

カンタ君は子供アバターの時は神気は出して無いはずだし……あっ!


「ゴン!ゴン!起きて!」


 家の外に飛び出して雑草ハウスで寝てるゴンを起こした。だってコイツって普段から神気を抑えたりしてないから。ほわっとした神気を撒き散らしてるし……


「う〜ん……まだ眠いよ……どうしたのニノ?」


「ガンモとシメジが何処に行ったか分からない?」


 たぶんゴンは覚えてるはず……


「知らないよ。だって僕は寝てたもん。ガンモ様やシメジの監視なんてしてないから知らないよ。僕はもう一度寝る!おやすみなさい。」


「うん、おやすみ。起こしてごめんね。」


 水も焦ってる……


「どういう事だよ?お前の眷属だったのか?眷属無しだろ?違うのか?」


 俺はもっと焦ってる……


「何かの理由で別の世界に連れて行かれたら存在ごと消えるんだよな?過去にも現在にも未来にも。」


「転移だと神の記憶には残るさ。しかしよ、水分子結界を貼ってる俺の監視や、肩に抱いてたお前に気付かれずに転移でもねえのに連れて行けるもんか?」


「時を止められたら……俺達に気付かないように時を止められたら……」


「そんな事が出来んのはクロノス様くらいだろ?クロノス様は誰にも味方しないし誰の敵にもならないからな。それにクロノス様の神気なんて地球に居ても殆ど感じる事なんて無いぞ?こっちだと皆無じゃねえか。」


 だとしたら誰が……


「とりあえず、皆の事を終わらせてから探すよ。先に皆に注意しとかないと。」


「ああ、さっきのは嬉しいだろ?自分の世界の奴らにあんな風に言われたら、俺だったら男泣きだな。」


「なあ水……」「なんだよ?」


 コイツにも言っとかないとな……


「ありがとうな。千夏ちゃんに罰を与えなくて済んだよ。」


「何言ってんだよ?俺の守護してた地域で生まれた女の子の娘だぞ?ってお前って田崎の所の次男坊だったんかよ?」


「そうだよ。田崎和信だった。それが解脱直前の一生だよ。」


「お前ってわかってたら、ぶん殴っとくんだったのによ。糞ガキ。」


 うっせ!子供の頃の事を言うな。そんな事を考えながらアバター操作して、田崎和信アバターに戻りながら皆が宴の準備をしてる広場まで水と2人で歩いた。



読んで貰えて感謝です。


ここから次回予告と言うネタバレはあまりしないでおきます。

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