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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
8章 惑星パンツが……
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パンツノ惑星

ついに惑星パンツがパンツノ惑星に!


 聖域に住む皆が俺の動向に注目してる。

俺は昔の友達、水神の話を聞こうとしてる……だけど……


「新しい我らが大いなる主よ。我が孫の失態は全てこの老骨の身で……」


 なんて、角うなぎさんが言うけど……


「それは違うと思います。右も左も分からないような子供じゃ無いんですから。やった本人に全てを聞いてから判断しないと。」


 そう言いながら水の膝を無理矢理つかせて、拘束したまま首から上だけ念力を解除してみた……


「金!頼む。俺はどうなってもいい。千方様には何もしないでくれ。」


「話にならんね。水……お前ってそんな奴だったのか?昔は違っただろ?もっとなんと言うか……正悪しっかり分けて考える奴だったろ?」


「今回の事は全部俺が悪いんだ。クラスごと転移した時に居眠りさえしてなければ地球人をここに来させる事も無かった。俺が悪いんだ。」


 そんなわけない……


「なあ水。そんなわけないだろ?お前位の神格で天照1柱にすら逆らえると思えない。特級神複数の力がこもった転移をどうにか出来たのか?」


 言葉に詰まる水……なんだよそれ?知らなかったのか?


「昔のよしみだ。拘束は解いてやる。ただ、角うなぎさんの孫って言うなら、処分は角うなぎさんに任せる。」


 神格千にも届いてない……中級中位〜上級下位くらいの神か……


「んで千夏ちゃん。なんでインフルエンザウイルスすら保菌してないの?部屋や通路に書いてある文字は読めなかったの?」


 読んだのか気になった、日本語でも書いてあったのにな……インフルエンザウイルスの保菌状況も水は分かる、神だったらどうとでも出来るから。でも千夏ちゃんだけはわからん。他の高校生は皆保菌してたのに……


「俺が守ってたんだ。お前の遺言だろ!守れるか?ってお前の遺言だろ……」


 ああ……そんな事言ったな……


「和信叔父さんって……なんで生きてるんですか?」


「質問に質問で答え返すな!なんの為に誰でも読めるようにしてあったと思ってんだよ!」


「ひいっ!」


 くそっ!神気がだだ漏れだ。


「ガンモ。ちょっと肩に乗ってて。」「うん。」


 何時ものように左肩に乗ってくれるガンモ。

尻尾の毛が膨らんでぼやっと光って癒し魔法を発動しててくれてる。


「見せてやるよ、そっちの騎士とか神官が何を考えて着いて来てたのか。」


 魔人達が何を考えてたのか……それが分かれば理解してくれるだろうよ……自分達がただの道化だったって……


「ギフト【真実の独白】発動。」


 鬼さん達が子供交えて相談する時に使う真実かどうかを調べるスキルの上位版。


「お前達魔人種が種族単位で見下してる人間種に何を求めている?真実をさらけ出せ。」


 俺の命令を受けて、ギフトの力で隠してた事を喋り始める魔人達……馬鹿かコイツら……


 あまりにも汚い言葉だった……

下等な種族に国を滅ぼされたから人間の力を使って人間を滅ぼすとか、勇者や聖女の血を使って強化した呪いを他種族に振り撒いてやるとか……酷いのは……召喚する為に万単位の人間の魂を生け贄に捧げたとか……


 呆然としてる千夏ちゃんと、喚き散らす魔人達。

角うなぎさんに土下座を続ける水……


「お前達が信じてる白い月の神なんてもう居ない。全員捨ててきた。あんなのはこの星にとっちゃ害悪でしか無かった……だから嫌なんだよエセ宗教家とか……ただ自分達が楽したいだけじゃねえか!」


 盲目的に正義だ正義だと喚き散らかしてくれたから体内の魔石を消滅させといた。


「魔人種全員の体内の魔石を処分してやる。これ以後魔人達が魔石を取り込もうとしたら生命を失うようにしといてやる。」


 魔人ってのは、生まれた時は体内に魔石は持ってない。小さい頃から少しずつ魔石を摂取して体内に魔石を持つんだ。でもそれをアレルギーが出るようにしといてやる。その為には……


「やっぱり繋がらないとダメみたいだガンモ。」


「どうなるの?ニノはどうなるの?」


「しばらく意識を失うと思うから、アイツらが暴れ出さないように見張ってて。」「うん!頑張る!」


 こんな感じで繋がるつもりじゃ無かったんだけどな……パンツァー様から届いたメールに記載されてた繋がる時の文言を読みながら……星に与える名前を呼ぶ……


「俺の名前はニノ。この星の守り神で唯一絶対の神。この星の全てを我の懐に。お前に我が名を与える。お前の名はパンツノ。未来永劫変わる事ない我が一部となれ。」


 ぐあっ……ごっそり抜ける……ごっそりと…………………………


 そして……



パンツ星が……パンツノ星に……パンツノ聖域とか……意味深な気がします。


読んで貰えて感謝です。

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