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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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斧は結局石斧なのか……

更新!


 聖域と呼ばれる大陸の猫とスズメの鳴き声がしている長閑な平野の草原なのに……


「お時間ですよぉー⤴︎お時間ですよぉー⤵︎ ︎お時間ですよぉー⤴︎ お時間ですよぉー⤵︎ ︎……」


草の屋根のテントの中で激しく鳴るタブレットの音で目が覚めた。


なんで、おっさんが可愛い感じの裏声を出してる時の声なんだよ!もうちょいマシなアラーム音あったろうに。


アラームを止めてタブレットを操作して普通のアラーム音に変えながらガンモを置いてきた方を見てみる。元々のアラーム音は、40歳男性なんかムカつくボイスとなっていた。

とりあえずガンモを迎えに行くついでに開きっぱなしの羽衣とその他色々も回収してこよう。


アバター操作でトレッキングシューズと靴下を履いて普通に歩いてみる。草がまとわりつくが、これはこれでいいと思う。だけど虫が居るのが見えたので、踏み潰すのも可哀想かと思い結局浮いて歩く事にした。


そして広げた羽衣の近くに近付くにつれて、ヒクヒク痙攣している突撃すずめが……何羽居るんだろう?

ガンモの声が。


「これはちょっと臭いだけ!これで最後!全部覚えた!」


そんな声が聞こえてきたので。


「ガンモーそろそろ暗くなるから帰るよー。」


と言った瞬間、ヒクヒク痙攣していた突撃すずめが一斉に起き出して飛び立って行った。

こっちに気づいたガンモが嬉しそうに。


「ニノ!全部匂い覚えた!アレと明日から遊ぶ!」

「怪我させて無くてもいじめちゃダメだよ?」

「うん!」


うわぁ超賢い!ガンモ超賢い!って馬鹿飼い主丸出しで悶えているが、このままじゃ絵面的にどうかと思い羽衣の上のガンモ用品棚と大工道具が入った木箱を雑草テントの近くまで異動させて、羽衣をタブレットで操作して元のサイズに戻す。


ガンモ用品棚と道具箱は、合計で70kgくらいあるはずだけど片手で持てた。この体凄い……

左手には、もちろんデローンと上半身を左肩に預けたガンモが乗っている。


 まだ完全に太陽?も沈んでいないので夕焼け空なのだが。なんという名前の恒星か考えたらテューポーンと言う名前が浮かんできた。

でもいちいちテューポーンと呼ぶのもめんどくさいので太陽と呼んでおく。

概要は、考えても仕方ないので名前だけ分かればいいや。

ちなみに夜になっても6個の月が全部夜空に浮かんでしまえば、そこそこ明るいので結構視界は良好な感じである。その分だけ星々が少ししか見えない。

まだ明るいから今のうちにガンモに。


「今日は、こっちに引っ越して来たお祝いにマグロの缶詰!高級品だよ!」


と言えば。


「ふぉぉぉぉお!マグロ!ウエットなマグロ!ヒャッハー!」


と超ハイテンションで5本の尻尾をピーンと上に立てて早く早くと急かすから、ほぐしながら器に移してあげる。フガフガ言いながら食べているのだが、まさかそれが。


「超美味!このしっとり感が素晴らしい!さすが140円(税別)素晴らしい!」


なんて言っていた……値段知ってんのかよ……


そんなガンモをニコニコしながら眺めていたが、此方に持ち込んだ大工道具の確認もしておこうと思い木箱の蓋を開ける。


玄翁(ゲンノウ)×3本、(ノコギリ)、両刃が4本片刃が2本胴付きが2本、各サイズの(ノミ)24本(内訳は省く)、各サイズのカンナ4丁、特殊なカンナ4丁、毛引き2個、昔ながらの木の墨壷1個、先が銅製のすみ刺し2本と交換用の先が2個、パーフェクトな感じの墨壷2個、曲尺3本、スケール尺相当目盛付きの新品2個、バール4本、鉛筆1ダース、メモ帳1冊、砥石4丁……うーん木を切り倒すのに鋸でいけるだろうか?

とりあえず草のテントを建てる時に持ってきた流木の余りの中で1番太い物を選んで地面にバールで穴を掘って立ててみる。


それを1番大きい鋸で…………


やってらんねぇ……


マジかよ斧必要じゃん、でも斧持ってきてないよ。と言う事は、結局石斧作らないとなのかorz


 と言う事で、マグロ缶を平らげて幸せそうにデローンと伸びて寝に入ったガンモを置いて、岩場で石斧にちょうど良さげな石を拾って玄翁で叩いてある程度整形した後に流木に縛り付けて石斧を作ってから寝た。明日は、山手に行って建材に出来そうな木でも切ってこよう。


ブックマークありがとうございます。

とりあえず当初の予定通りに最初は建材を切り出す作業に突入です。当分の間は、現地人なんて出て来ませんよ。萌え要素もありません。

それでもよろしくお願いします。

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