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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
8章 惑星パンツが……
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神様ミッション

ゲームのノリです。


 聖域の皆の痒みも収まって、俺の神格も1500くらいまで回復した。そろそろダンジョンについて皆に教えないとだよな。


「さて、さっきは説教臭く話してしまって申し訳ないです。皆さんの罰も終了した様なので、これからの事を話しますね。」


 今回の呪いで1番面白い所が痒くなってたのはアントニウスさん率いるエルフ達。


「ニノ様。本当に酷い罰でした……二度と受けたく無いです。なので、この後に何をすれば良いか細かく説明して貰いたい。」


 痒くなったのは内臓……だってエルフさん達って全身手が届くんだもん。どうやっても掻きむしれない様な場所って内臓しか無かったんだ。


 レイスになってて言葉を話せない元禽魔王・安西隆文も、皆が座ってる近くで困った顔をしながら見てる。


「この世界のダンジョンとは2種類に分別する事が出来るんです。1つは太古より続く、大いなる主がお創りになった、世界の発展を妨げる物。」


 ある程度以上の文明にならないように定期的にスタンピードを起こすように設計されてて、出て来るモンスターは全部プログラムどうりに動く実態を持つ幻影。


 挑む者の欲望を食べて勝手に成長するダンジョン。だいたい1〜8辛ダンジョン迄がコレにあたる。

古くからある9辛と10辛ダンジョンは基本的に災害時緊急避難所。


「もう1つは、魔種達が虐げられて殺害されて、抜かれた魔石の魔力を全て使われても、違う魔力に変質するだけのエーテル素粒子に目を付けて、禽魔王が自身の能力で創り出した、魔物達の復活の為の施設です。」


 こっちはだいたい3〜7辛ダンジョンが主体かな。

1つだけ2辛ダンジョンがあるけど、そこの攻略は、まだ誰も出来てない。だって深海2kmの所に入口があるから。


「皆さんに御願いしたいのが、世界中にある禽魔王の創ったダンジョンのコアに、私の作った魔石を吸収させて欲しいんです。」


 現在は自動制御になってる。だから復活する迄に時間がかかる。


「私がダンジョンの制御を奪ったら、全ての魔物や魔族が解放されます。どんな死に方をしても、復活してしまう呪いから。この呪いが効いてるうちは、何千年、何万年経っても死ぬ事が出来ません。」


 なんでこんな事をしたのかって……


「世界から魔力がどんどん減って行き、本来の体であれば、どうやっても人種に狩る事の出来ない魔物や魔族が弱体化して、狩られて死んでしまう事を嘆いた前魔王の苦肉の策です。」


 良く思い付いたと褒めてあげたいよ。


「魔物や魔族の本来の力を簡単に説明するとですね。」


 う〜ん……わかりやすい例え……


「小さなネズミの魔物が居るとしますよね?マッドラットでしたっけ?それを大きな身体のとても強い冒険者が狩ろうとする。」


 まずは今の状況。


「今の状況だと、飛び掛ったマッドラットは瞬殺されますね。こうなんと言うか……プチっと。」


 しかし、魔力が万全だったら……


「しかし、はるか昔のマッドラットなら、大きな身体の冒険者は、何も出来ずに瞬殺されてしまうんですよ。」


 体調5cm位の魔物でも、今の最上級の冒険者くらいなら瞬殺出来るんだ。


「元々叶うわけ無いんですよ。使える魔力の質や量が段違いなんですから。そんな生き物なんです、魔物や魔族と言うのは。」


 試しに聞いてみよう。


「東郷君。君が本気を出したら、ニカラの鬼さん達何人相手にできる?誤魔化さず正直に御願い。」


 俺が聞いた事に、真剣に頭の中で考えてくれてるみたいだ。東郷君の答えが。


「鎧を纏わ無くても、全員同時に相手に出来ますよ。殺害してはいけないとなると……半分くらいでしょうか?あっと、パンさんは省いて下さいね。パンさんは魔族カテゴリなんで。」


 だろうね。それくらい体内に魔石を持つ生き物の力ってのは、無い生き物と差があるんだ。


「東郷君は魔王と呼ばれて居ますが、本来の魔族であれば一般的な力しか持ってないんですよ。ねっ最長老?」


 たぶん神が居ないと世界一強いであろう最長老に聞いてみるとする。


「一般的なとは言いますが、それは少し言い過ぎかと、東郷様は、せいぜい中の上。一般的より少し上でしょうな。」


 だからね……


「モーブさんやタマオさんがラフテルに住んで居た頃は、今の東郷君が100人束になっても叶わない程に強い魔物だったんですよ。」


 神にすら恐れられたミノタウロスだったんだもんな。タマオさんだって二本の角がある特種個体だし。


「ですから昔に戻しましょう。そうすれば魔物や魔族が生活を楽にする為に狩られる事が無くなりますから。」


「昔に戻るなら、全ての魔物や魔族を人種達から遠ざけねばなりませんな。」


 そうだね。そこは……


「ですから、そこで今回の神様ミッションです。」


 うん。ここは神力を使おう。だって楽しそうだから。


「神力【神の指令】発動。」


 ふふふ……皆が戸惑ってるな。




次回はそれぞれに与えられたMISSIONです。


読んで貰えて感謝です。


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