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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
7章 クラス転移なんて迷惑でしかない
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ガンモと2人

たまには飼い猫と2人きり


 部屋に戻ってガンモと2人でまったりしてみた。

鬼さん達を聖域に受け入れてから初めてのような気がする。最近はシメジやハルちゃんも一緒に居るからさ。


「ガンモ。久しぶりだね、2人でまったりするの。」


「ニノはお仕事が忙しいから、最近あんまり遊んでくれないもんね。」


 くはっ。それを言われると心が痛い。


「やっぱりガンモは思いっ切り戦える相手が欲しい?」


「う〜ん……わかんない。戦うよりブラッシングの方が好き。ブラッシングより追いかけっこの方が好き。」


 ガンモの肉球の周りに生えてる毛が、伸びっぱなしだった……


「ガンモは俺が何日も居ないと嫌?」


「前に言ったよね?何日も置いて行ったら目ん玉かかじってやるって。置いて行ったら怒るよ。」


 目ん玉を引っ掻かれた事はあるけど、まだ噛まれて齧られて引っ掻かれたコンボは無いなあ……


「後で俺もモヤモヤになるから癒してくれる?」


 肉球の周りの毛の処理が完了。抜け毛を綺麗に取ってあげないとね。ファー〇ネーターでワサワサ抜いてあげる。


「モヤモヤにならなくても癒す!それがガンモのお仕事。お仕事終わったらカリカリにイワシトッピングお願いします。」


 もちろんお安い御用だ。


「うん。もしかしたらそのままどっかに行っちゃうかもだけど、必ず戻って来るから。待っててね。」


「夜ご飯までには戻って来る?」


「うん。戻って来るよ。たぶんきっとね……」


 めちゃくちゃ抜ける……最近抜いてあげて無かったもんな……


「戻って来るなら大丈夫。ニノは僕と一緒にご飯を食べるのが1番大事なお仕事なのです。」


 だな。それが1番大事な事だね。老衰で死ぬまで甘やかして育てるって決めたんだから。


「うん、ありがとうガンモ。落ち着いたみたい。もう大丈夫。」


「あんまり怒っちゃダメだよ。皆がニノを嫌いになっちゃうから。」


「うん。怒らないようにするよ。」


 トリートメント効果のあるシャンプータオルで拭いてあげてる。シャンプータオルが結構黒くなってる……


「ニノ。もう少し耳の後ろをやるのです。」


「はいよ。こうかな?」


 耳の後ろをシャンプータオルでゴシゴシしてあげると、喉をゴロゴロ鳴らして気持ちよさそうにしてるのを見ると、ほんとに癒されるな……


「ニノはどうして何時も痛い痛いって言ってるの?」


「ん?痛いってあんまり言わない気がするけど?」


 痛いって殆ど言わないような気が……


「言葉にしてなくても、何時も痛いって言ってるよ?」


「う〜ん……それはアレだね。何があってもやらなくちゃいけない事があるんだけど、それがまだ一欠片も出来て無いからじゃないかな?」


「それはガンモもお手伝い出来る?」


 どうだろうな?分からないや。


「お手伝いが欲しい時はお願いしていい?」


「うん!お手伝いしてニノと美味しいご飯を食べる!」


 湿った毛を音のしないドライヤーで乾かしてあげた。


 もふもふレベルがアップして、スベスベの毛並みになったガンモは、超絶癒し系だった。




読んで貰えて感謝です。

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