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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
7章 クラス転移なんて迷惑でしかない
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防御特化の金ピカピン

金鬼アバターです。


 さっきからムキーとかウッキーとかギャーギャーとか、兎に角オバサンが五月蝿い。


 何してるか?って聞かれたら、金鬼アバターになってオバサンの攻撃を受けてるんだ。神気全開放しながらね。


「痛くも痒くも無いですよ?そんなもんですかオリュンポス最凶(笑)って?」


 卑怯だとか言わないでね。これも圧倒する為に必要な事だから。

 因みに、オバサンの攻撃の余波で皆が怪我しないように、神の檻に入って戦ってるんだけど、外からは丸見えなんだ。


「いい加減に効く攻撃を繰り出したらどうです?アレですか?今が最大出力だったりするんですか?フッ……」


 鼻で笑って煽ってみたら、顔を真っ赤にして色々やってくるんだけど、ヒヒイロカネ100%の皮膚には傷1つ付かない。暇だから寝そべりつつ、インベントリから黒鉱を出して、煎餅代わりにポリポリと音を出しながら黒鉱を食べてる。


「ニノにいの体を、素材の1割程度しかヒヒイロカネが入ってない神器で攻撃しても怪我なんかする訳ないか。心配して損した気分だよオイラ。」


「カン。それはどういう事だ?」


 あれ?俺の体から産出されたヒヒイロカネで色んな神器を作ってたんじゃ無かったっけ?もっと割合が高いと思ってた。


「ニノにいのあの身体って殆どがヒヒイロカネで出来てるし、あの身体を貫くなんてホム様の本気の焔術でも無理だったらしいよ。」


「殆どがヒヒイロカネとは……」「ホム?……玉藻の前の事か?」「ムッキー!!!」「そうそう。白女狐の炎なんか少し暑いだけだったね。この体じゃ1度も負けた事無いよ。勝ったことも無いけど。」


 黒鉱でお腹いっぱいになった俺は横になったまま、欠伸をしながら外に居る3人と雑談をしてる。早く諦めてくれないかな?


「好き勝手暴れまくってた頃のホム様の炎でも、火傷1つしなかったらしいよ。」


 散々焼かれたな……髪の毛1本燃えなかったけど。


「カンタ君。この体だとさ、尾輿様や守屋様の放ったオリハルコンの矢が微妙に痛かったくらいかな。」


 何回か伊勢攻めの時に喰らったな、数千本の矢の中に混じってて、痛って思ったっけ。


「それって物部一族の棟梁だよね?馬鹿みたいに硬いじゃんニノにいって。」


 古代日本の超武闘派一族の棟梁だったんだよ尾輿様や守屋様って。物部氏って皆ムキムキで拳で語り合うのが大好きな一族。脳筋尾輿、筋繊維守屋って呼ばれてたな……稲目様や馬子様から。


「物部とか土仙人(ドワーフ)と同じ祖先から枝分かれした一族ですよね……物部守屋(ムキムキひげマッチョの放ったオリハルコンの矢でも死なないの?」


 ドワーフと同族なの?言われてみたら物部氏って、皆がムキムキで髭ダルマだったけど……


「オリハルコンすら弾き返すのか……」


 まあオリハルコンって言ってもゴマ粒くらいしか混ざってなかったらしいけどね。


「いい加減飽きたんで、そろそろ終わらせてくれませんか?どうやっても貴女の攻撃じゃ痒くすらなりませんよ?まだヤブ蚊に血を吸われた方が効きますし。」


 何故かヤブ蚊はヒヒイロカネの皮膚を穿いて血を吸ってくれるんだ。


「なんでなのよぉ、なんで毎回上手く行かないよよぉ……私はただ愛されたいだけなのに!ただ愛する人を独占したいだけなのに!私の味方をしない奴は死んでしまえ!」


「ヘーラー!いかんぞ!祟り神になってはいかんぞ!」「お姉様!ダメです怒りに身を任せては!」


「あ〜あ。ニノにいって意外と他人を怒らせる才能があるよな。そのサイズで全部受け切ったらイラつかせるのは仕方ないだろ?」


「最凶とか言ってる奴には1番効果があると思ってね。」


 俺ってスキルで縮んで1/144のガンプラ位のサイズになってるんだ。金ピカだからガンプラと言うか、涅槃姿の仏像みたくなってるけどね。


「ヘーラーの神格は1800を超えるのだぞ。あれが祟り神になってしまったら、この惑星全体が呪われてしまう!」


「1800くらいだったら若芽彦と示芽慈でどうにか出来るんじゃ?ニノにい、若芽彦の神格ってどれくらいだっけ?」


「ガンモをまともに鑑定したのは、だいぶ前だったから良く見てなかったけど、シメジならお使いを頼む前に見たよ。2000ちょいくらいだったかな?」


 俺が祟り神になってでも歴史改変しようとしてる保険がガンモとシメジなんだよな。

 シメジが「どうやってもパパさんには勝てない」って普段から言ってるから、たぶん神気をガッツリ込めて歴史改変した後の俺なら、2人の合体癒し魔法で余裕で治るだろうから、祟り神になった後に癒して貰うつもりなんだ。


「ニノにい、シメジにどれだけ神気を注いだの!やり過ぎだよ。今のオイラと殆ど変わらないし。」


「カンよ、どう言う事だ?神格2000超えの神が居るのか?」


「やっと特級神に戻れたのですか?」


「神じゃなくて神獣ね。息子の方がオイラと同格。父親の方は、オイラですら許可無しに名前を直接呼べないから、オイラよりだいぶ格上かな。」


 格上だと名前を呼べない?だから皆が若芽彦様って呼んでるのか?でもマルトさんはガンモ君って呼ぶよな……


「それと、まだ特級神にはなってないよ。大いなる主の眷族のまんまだし。別に構わないかなってね、このままでも。」


 さっきから祟りが神の檻の中で暴れ回ってるんだけど、神気全開放してるから、俺の周りにまで来れないみたいで、檻の中で俺の周りだけ正常な空間になってる。


「とりあえずガンモかシメジが帰って来たら、ブチ切れオバサンでも治療して貰って、その後に地球にでも棄てようか。」


 避難してた生き物達も続々と見学に帰って来た。

そして空から現れたのが……


「ちょ!エクス族じゃん!何やってんだよ大いなる主の許可も無しにカラフルから離れて!」


 続々と尾を引いて飛んでくる、沢山のモビ〇スーツやモ〇ルアーマーにしか見えない機械仕掛けの神々だった。



 機械仕掛けです。カラフルに住んでるのは機械仕掛けの生命体です。


読んで貰えて感謝です。


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