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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
7章 クラス転移なんて迷惑でしかない
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遠慮したくない

加害者側が偉そうな時ってありますよね?


 マルトさんの胃の痛みも治まったみたいだから、マルトさんにアドバイスを受けながら次に何をするか考えてみた。


「焼き芋に夢中な3柱と白い月に封印されてる神々をどうするか?ですか……」


「とりあえず残ってる高校生2人は後回しでも、同じ時間に送り届けたら大丈夫でしょうから。」


 結局こっちの時間がどれくらい過ぎてても若返らして記憶消去しとけば良いんだから、後回しでも大丈夫。


「それであの3柱は何しに来たんですか?封印されてる神々を地球に捨てるくらいなら、手伝いなんか不必要なのですが。」


「大いなる主に言い訳をする為にじゃないでしょうかね。自分達も働きましたよって見せる為に。」


 そんな理由で……


「やはりパンツァー様って地球の神々から恐れられているのですか?」


「人型の神々が現在の主流ですからね。大いなる主は人型の生き物や神々に、かなり厳しくあたるので、怖がられていても仕方ないかと。」


「なんで人型の生き物に厳しいんでしょうか?」


「知恵を付けて傲慢になるからじゃないでしょうか?何故に嫌いなのか聞いた神がいないので、ハッキリと大いなる主の心中は分かりませんが。」


 確かにそうだな……


「こちらでも人種に追い落とされてますからね……嫌いにもなるか……」


 結局逃げたらしいんだよ。何もやり返したりしないでさ。神話を読めばエグい火力の炎を使うらしいんだけど……


「とりあえずは白い月の中身を圧縮して、月の外殻を残して中身だけ地球に棄てますね。その後はマルトさんの御自宅前の転移装置を、マルトさん専用に設定し直します。」


「私の(やしろ)前の転移装置は撤去しても構わないですよ。ジュースも滅多に買う事も無いので。」


 それは俺が困る。タマオさんから迎えに行けって催促されるから。


「マルトさん専用の神器でも作りますよ。タマオさんと会えなくなっても構わないんですか?」


 マルトさんの顔が焦ってる……


「それは困りますね……」


 なんだかんだ言っても、マルトさんはタマオさんの事がお気に入りらしくて、こっちに来たら何時も顔を兎にしてるんだよ。タマオさんと話してる時にたまにキリッとした表情も作るしさ。せっかく出会えたんだから仲良くなって欲しいもんな。


「白い月の外殻は総ミスリルらしくて、代わりの月を作るのが少し大変だったものですから、あれを再利用するので、中身だけ5m四方くらいに圧縮しますね。」


 タブレットを操作して、月操作で外殻を残して中身をガチガチに圧縮しといた。


「御三方。返却の準備が出来ましたが、こちらが落ち着いたら1度伺いますね。何も罰を与えないのは気分的に嫌なので。」


「ニノよ。今回の件は本当に申し訳ない。天照がいない事を把握出来て無かった日本の神々の落ち度だ。」


「地球に帰ったら、必ず監視を付けます。二度とこの様な事が無いように。」


 2度目があって貰ったら困る。


「折を見て惑星パンツと完全に繋がります。そうすればパンツァー様と同じ数の神力が使えるようになるので。その後に同じ様な事があれば、権能すら残さず消滅させるので、消滅させるのが嫌なら、しっかりと再教育お願いします。」


 多少の神器を作らないとだけど、神を消滅させるのも出来るんだ。奴らの司ってる地球の権能なんて知らん。俺は俺の世界が大事だから。


「先程から上から目線過ぎじゃ無いかしら?我々は太古よりの神々なのですよ?」


 上から目線とか……


「私は地球出身ですが、地球では何も司っておりませんのであしからず。そんな私が銀河すら違う異界の神に、何を遠慮しなければならないのですか?」


 神格が急に上がり過ぎた影響なのだろうか?少しだけ感情の制御が効かないんだ。制御が出来なくなるとダバダバ神気が漏れてしまう……


「その態度が気に入らないのです。私はオリュンポス12柱の1人ですよ!」


 だから?


「俺から見たらあんた達なんて、ちょっとした事象を司る木っ端神なんだよ。しかも被害を受けたのはこっちなんだ。それなのに、へりくだって受け答えしろとでも言うのか?」


 かなりイライラするから遠慮はしないでおこう。


『避難警報。避難警報。避難警報。』


 タブレットを操作して聖域中の生き物達に、神力を全開放する事を伝えた。


「ニノ!なんだこれは?我々と争うつもりか?」


「めんどくさいのは嫌いなんですよ。ハッキリ言うと、さっさと帰ってくれ。異物なんだよあんた達は。」


「ニノさん!ダメです。ガンモ君が居ないのに。怒っちゃダメです。」


 あっ。そう言えばガンモはシメジを探しに行ったんだったな……まあ良いか。


「マルトさん。私の家に入ってください。制御出来るか分からないので。」


 因みに、俺の家はガンモが掛けてくれた癒し魔法で、部屋の中に居ると自然回復速度が超絶向上する効果が付いてる。


「オリュンポス12柱最凶の私に挑むのか!」


 オバサンが鎧を着込んで、盾と杖っぽいのを構えた。


「挑むとかじゃない。圧倒するんだ。」


 ガンモが近くに居ない状態で、初めて神気を全開放してみた。何故か髪の毛が逆立って金色になった……


 スーパーサ〇ヤ人ぽくね?





 読んで貰えて感謝です。

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