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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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九州には美味いもんがいっぱいあるんやでー!

サブタイトルって付けるの難しい。


 受話器マークのアプリをタップすると、まぁ普通のスマホの通話に関する画面と同じようなのが出て来た。

連絡先を開くと数件登録されてるようだ。それを見ていたらマルトさんが。


「直接出会った神の名前が順番に登録されますから、上役の方の名前をタップしてください。」


そう言われても上役の星神様の名前すら知らない事に……


「あの〜、上役の星神様の名前が分からないのですが。」


「それなら、解脱してタブレットを受け取った後から私と出会う前に他の方に出会いました?出会って無ければ、私の1つ上に登録されてる名前が上役の方の名になりますけど。」


マルトさんの名前……

丸兎の尊の1つ上……


「このパンツァーって書いてあるのが私の上司でしょうか?パンツァーってドイツ語で戦車でしたっけ?」


「いやいや、それは戦車の方じゃ無くて元になった鎧って意味じゃないのですか?」


「あーそう言えばそうですね、昔はパンツァーってゲルマン系の人達が鎧の事を言ってましたね。ド忘れしてました。」


そう言いながら、残りの登録されてる名前も見てみる……


「1番最初に冥王ハーデス、2番目にロキ、3番目に天満天神、4番目にパンツァー、5番目に丸兎の尊って出てますね。私でも知ってる御名前が載ってるのですが、これっていったい?」


マルトさんにそう問えば。


「冥王様の御名前は、殆どの新しい神は最初に来るはずですよ。転生の時にお世話になる姿の見えない御方があれです冥王ハーデス様です。だいたいこの時代と言うか、ここ数千年で解脱を目指す方が最初に出会う神ですからね。私も最初の登録先は冥王様ですし。」


「あぁそうなんですね。」


「あとロキ様は、普段から地球の何処かをぶらぶらしていらっしゃいますからね。どこかで出会っていたのでわ?」


「なるほどイタズラ好きのふらふらしてる神様ってイメージそのまんまなんですね。」


「天満天神様と言うと。タブレットの使い方を説明してくれなかったイノシシ姿のあれですよ。新しい神に教育出来るほどの権能をお持ちなんですが。日本人だった貴方にわかりやすく言うと菅原道真公ですね。」


…………


「え?あれが菅原道真公なんですか?でかいイノシシでしたよ?人間じゃなかったんですか?」


そう聞くと、何処か遠い目をしたマルトさんが。


「あの方、超が付くほど頭は良いじゃないですか、でも運動が結構苦手な感じでしてね。あの有名なアニメ映画会社の有名な作品に出てくる、生命が終わるほどの傷を負いながらも先頭を爆進しつつ一族を率いて進み続ける猪突猛進な姿が古い知り合いとかぶって、たいそう感銘を受けたとか何とかで。あの姿でここ数年活動してらっしゃいますよ。」


「うわぁ、現世に生きていたら知れない情報ですねぇそれ。」


「まぁ神界(こっち)で有名な話ですから、お気になさらず。」


「でもアロハでハーパンでサングラスでしたよ、凄い軽そうな感じの。」


遠い目をしたままのマルトさんが。


「あの方、去年の神無月も出雲でオキナワーオキナワーって、他の神々に旅行先を沖縄いいよ!オキナワーって言いまくっていたくらい、沖縄推しの沖縄LOVEですからね。今年の神無月前に神格化する神があなたで最後だったんでしょうよ、受験シーズンも外れてますから秋休みでもなさっているんじゃないでしょうか。でも、あのアニメの舞台になったのは屋久島で鹿児島なんですがね……

なんで屋久島LOVEじゃないんですかと聞いた神がいまして。それに答えたのが。

鹿児島って九州じゃん?地元じゃん?地元に行っても旅行にならないじゃん!とか言ってたらしいですよ。あなたにタブレットを渡した後に、大好きな沖縄バカンスに行ったんじゃないですか?」


「神様って結構自由人ですよねぇ。」


「上に行くほど自由な方が増えますからねえ。」


少し気になった。


「菅原道真公って祟り神って、さっき言ってませんでした?あれですよね、祟り神って災いを起こす方の神様ですよね?あれ?新しい神の教育係とか祟り神でなれるものなんですか?」


そう聞くと、マルトさん渋い顔になって。


「結構早くに許せて祟り神を辞めたみたいですよ。当時の都を知る方から言わせたら、相当にヤバかったらしいですけどね。疫病とか天候とかその他も色々と。詳細は自分で調べて見てください。

何気に怒りが早々と治まって、意外と九州も気に入ってらしゃったらしく。「キビナゴとかムツゴロウとか関サバとか!あと牡蠣!そのうち明太子もカラシ蓮根も、竹輪も、チキン南蛮もつけあげも!九州何気に美味いじゃん!俺の為にお宮さんも建ててくれるみたいだし、祟るのやーめた。」って本人が言われたとか何とか……。」


「うわぁ……なんか軽い……。」


「生前はカチカチに堅い御方だったらしいですからね、解脱して少々ハメを外してらっしゃるのでしょうよ。」


「なんかイメージ狂いますね」


「現世のイメージって勝手に付いたものでしょ?そんなの神界(こっち)はいい迷惑だったりするんですよ。」


「マジっすか……」


かなり衝撃的だったけど、とりあえず。


「んじゃこの、パンツァーって所をタップすれば良いんですね。マルトさんが丸兎の尊ですから。」


「ええ、そうですね。でも天の川銀河の中で聞かない御名前ですねぇ。」


「あぁ任地が天の川銀河じゃないですから。何処か違う銀河らしいですよ。まだ調べてませんが。」


「なるほどですね。鎧その物が御名前とか、居たら絶対耳に入るはずの御名前ですからね。なになにの鎧って御名前なら何度も耳にしてますが銀河そのものが違えば聞いたことの無い御名前でも納得ですね。とりあえず連絡してみたら?」


「ええそうします。」


そう言ってパンツァーと言う名前をタップして、通話をタップすると2コールくらいで。


「やっはろー、やっと掛かってきたねー!元気ー⤴︎ ⤴︎⤴︎」


凄い軽そうな感じの声がタブレットからしてきた。





とある関西地方の幼稚園で歌われてるあのリズムでサブタイトルを歌ってください。知ってる方だけで良いので。

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