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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
7章 クラス転移なんて迷惑でしかない
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その頃の日本で

日本側です。


 出雲大社前にほど近い、個室のある蕎麦屋で。


「今回のは、ちょっとダメだろうよ国ちゃん。」


「受けた報告を聞いて驚いたぞ。また引きこもって居るだけと思っていたら、ポンおじの世界で封印されているなど……。」


「本当に済まない。何時もの引きこもり癖が出ただけだと思っていたんだ。だって、たった200年ちょっとだぞ。」


 話しているのはテューポーン、ハーデス、大国主の三柱。食べているのは出雲蕎麦。


「アバターを自由に手に入れる事が困難になった今ならともかく、外見を自由に出来る時代で偽名なんか名乗られたら気付かんよ。」


「それを言われると、何も言えんくなるな。」


「神界中のアバターを、1度全て回収した方が良さそうな気がするのは俺だけか?」


 話しているのは惑星パンツの衛星・白い月に封印されている神々の話。


「天照とアポロが同時に封印されている影響は計り知れん。今はラーやルー、義和や大日、その他もバアルやヴィシュヌ、ダジボーグやマリナ等が居るから、表面化はしていないが。」


「確かに太陽を司る神って腐る程居そうだよな。まっ所詮は天の川銀河の端っこの恒星1つに集ってる神々じゃん。ニノだったらどうとでも出来そうだよな。」


「もうそこまで成長しているのか?ポンおじ、大丈夫なのか?」


 大国主や冥王ハーデスにニヤっとした顔を向けるテューポーン。


「惑星と繋がらずに、神格五千超えそうだとよ。あれはバケモンだわ。」


 大国主で二千と五百、冥王ハーデスで三千と少し……


「繋がったらどうなるのだ?」


「確実に何かが起きそうだな。対策はしているのか?ポンおじ。」


「繋がったら俺なんて超えちゃうんじゃね?それこそ今は一人勝ちなゼウスも余裕になっちゃうかもな。」


 テューポーンの言葉に絶句する二柱。


「国ちゃんは気をつけときなよ。多分今回のことが終わったら乗り込んで来ると思うし、出雲大社に。」


「ポンおじ、助けてやらんのか?」


「助けて欲しい?助けてやろうか?ふふふっ。」


 何かとんでもない条件を出されそうな予感のする大国主と冥王ハーデス。


「ハデっちゃんの嫁がさ、今度手料理を振舞ってくれるらしいから、俺の分も国ちゃん食べてよ。俺はハデっちゃんの手料理食べるから。」


「死ねと言ってるのか!テューポーン殿。それは俺に死ねと言ってるのと同意だぞ!」


「大国主よ、私の嫁だぞ……確かに料理は下手だが愛情はこもってるぞ。」


 メシマズ嫁ペルセポネ。最強の怪物テューポーンすら逃げる気満々である。


「胃薬代わりの世界樹の葉もあるし死なんだろ?」


「それに今回の集団誘拐はやり過ぎだわ。微生物達から苦情がえぐいんだわ。諦めてくれ国ちゃん。」


「クソっ!こうなればオリュンポスの奴らも巻き込んでやる。」


 そう言われて何かを思い出したテューポーンと冥王ハーデス。


「あ〜。やめた方がいいぞ巻き込むのは。義妹が直接出向くらしいから。」


「まじ?あの鬼嫁が?息子か!息子が居るからか?」


「そうじゃないと思うぞ。どうせ旦那の浮気のチェックにでも行くんだろうよ。しかし美味いな出雲蕎麦。」


 出雲蕎麦を味わっているのはテューポーンだけである。


「とりあえず今回は申請貰ったから、歴史改変も使わせるよ。そうしないとアレが今の段階で祟り神になったらヤバいからな。」


「歴史改変なんて神力を使えるのか?そこまで神気を貯めているのか?」


「ポンおじ、何を狙っているのだ?」


「さあな?教えない」と言いつつ、出雲蕎麦をお代りするテューポーン。今度は薬味を変えて食べるようだ。


「神格1万を超えたらニノは自由に歴史改変出来るようになるからさ、覚悟しといた方が良いよ国ちゃん。」


 なんてモノを己の庇護する国の中で育んでしまったのかと頭を抱える大国主。ニノの目的を知っている冥王ハーデス。

ニノの目的の途中で自分に最大限の利益を出すにはどうすれば良いか考えるテューポーン。


【出雲蕎麦を楽しむ同好会】三柱の集いはまだ続きそうだ。





 マルトさんの社で。


「マルトうじ!荒ぶる御神の世界に行けないでござるか?緊急事態が発生したでござるよ。」


 ニノから貰った世界樹の若木を社の裏に植えているマルトさん。農民の格好は久々である。


「緊急事態ですか?行こうと思えば今すぐにでも行けますが。転移したら裸になりますよ?」


「世界の壁でござるか、それがしは裸でも困らないアバターは持ってないでござるよ。」


 少し考えるマルトさん。


「それなら私が行ってきましょうか? どんな用事なのですか?」


「天照大御神様を迎えに行かないといけないでござる。」


 名前を聞いて、冷や汗を流すマルトさん。


「イザナミ様やイザナギ様も一緒に行くと言ってるでござる。」


 そして、次の一言で断ろうと決める。


「お忍びでヘーラー様も来るでござる。」


 どうなる事やら。





 太陽神って沢山居すぎて誰を出そうか迷いますね。

それだけ太陽信仰は世界中にあるんでしょうね。


 まだ5人しか捕まえていない。予定では1話1人ずつ捕獲する予定だったのに……。


読んで貰えて感謝です。

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