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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
1章 始まりの1年
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鑑定

チートって必要?神様だもん無いとダメでしょ!


 兎の顔のマルトさんが、顔もおっさんに戻して。


「神器ですよ!バスタオル替わりって何してんですか?異界渡りの羽衣なんて超レア神器じゃないですか!神の欲しい神器ランキングで常に上位に入るほどの神器ですよ!それを小汚い布なんて……

私なんて低級の神器すら持ってないのに……。」


何故おっさんに戻ったのか分からないが。


「だって素っ裸だったんですよ。巻きますよ布があれば。」


「それ持ってきてくださいよ。鑑定眼の使い方とその他の眼の使い方も説明しますから。」


と、おっさんの顔で残念な物を見る感じの表情をしているから、少しだけイラッとしたけど。聞いておいた方が良いと思い布を取りに行く。


兎姿のマルトさんと遊び疲れたのか、ガンモは窓の所でデローンと伸びながら寝ている。ちょい放置しよう。


 布を持って和室に戻って来たら。


「タブレット開いてアプリ一覧から鑑定をタップしてください。」


とマルトさんから言われたので、虫眼鏡のアイコンの下に鑑定と書いてあるアイコンをタップしてみる。左目に凄い違和感が!


「右目で見た物の情報が、あなたの権能で閲覧出来る部分まで左目に表示されますから。そうするとその布の詳細がみえません?」


そう言われて布に目を向けると……



神器名 異界渡りの羽衣

所有者 新裸神

状態 通常

能力 世界の法則を曲げて、異界を渡る権能を持つ神器。その内に入る物であれば質量保存の法則の制約を無視する事が出来る。無機物や有機物などに留まらず、包める物であれば生き物ですら世界を渡る制限も受けない。所有者の神格に応じて布の広さは変えられる。神様欲しい物ランキングトップ10に入り続ける人気神器。今年のランキング四位。

これを所持すれば、旅行先の異界からお土産持って帰れるので。家族持ちの神様に特に人気の神器になっております。


「マジかよ……」


「見えたようですね、下半身に巻くとかバチあたりな事しちゃダメですよ。服が欲しければアプリの服の所で過去に着たことのある服を出せますから。腰巻き替わりに使ったりしないでください。」


おっさんに窘められるおっさん……誰得?


「羽衣系の神器の中でもNo.1の人気神器なんですから。あれですよ天女の羽衣とかランクインすら出来ないんですよ?超有名所でしょ天女の羽衣って。でも解脱ポイント使わなくても買えるんですよ、天女の羽衣って。異界渡りの羽衣なんて私の解脱した時の解脱ポイント使っても手に入らない位の物ですからね!」


「天女の羽衣って売ってるんですか?買えるんですか?」


「買えますよ、神界通販サイトのファッションセンターし〇むらで3980円に消費税で!」


「そんなに高くないですね……」


「そんなもんですよ、だって見た目だけの神器ですから。神人って基本浮けるでしょ?慣れれば飛べますから。飛行補助の羽衣なんてそんなもんですよ。」


「うわぁ、それを聞くと世知辛い!」


「そんなもんですって、この時代に神話とかそんなに大切にされてないでしょ?正しい読みや正しい権能もあやふやになってますし。ぜんぜん大したことの無いジョークグッズ的な神器がたいそう丁寧に祀られてたり。子供が顔を書いて、宝物入れの中にしまってるのが賢者の石だったりと。まあそんなもんですよ。」


「そんなもんなんですか。」


少しだけ沈黙したが、もう1つ気になったので。


「あっと。あとですね、所有者が新裸神ってなってるんですが、新しい裸の神ってこれが俺の名前なんでしょうか?生前の名前を名乗るつもりだったのですが。」


「あー、まだ上役から名前を付けて貰って無いようですね。因みにそれはアララガミって読みますよ。普通は、最初の上役から名前を頂いて権能も渡されるんですが。とりあえず上役の方に連絡でもしてみれば?タブレットから通話を選んでください。上役の方の名前は、最初から入っていますから。」


そう言われてタブレットのアプリを確認する。


「電話機能も付いてるんですね、このタブレット……」


ちょっとうんざりしながらタブレットのアプリから受話器の形のアプリをタップしてみる、アイコンの下に神力通話って書いてあった。



この話はフィクションですよ!実在の物と名前は同じでもフィクションですよ!

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