6章エピローグ
ふぅ、やっとここまで来た。
にゃん族だけじゃなくて、魔物や魔族を解放する為に準備をしていたら、アントニウスさんが押しかけてきた。
「ニノ様。私に、何も住んでいない広大な土地を下さい。」
五体投地でそんな事を言ってきたんだ。
「何があったか見ますから、ちょっとそのまま。」
そう言って過去眼を発動して覗いて見たんだけど。
「外界だったら別に構わないですよ。」
別に外界の種族が滅んでも仕方ないからな。
「それはいったい、どう言う事ですか?」
「だって2万年後に、外界に生きる全ての生物は死んじゃいますから。全球凍結で。」
最近思うんだ。2万年後の全球凍結を回避しちゃいけないんじゃないかって。
「何故に……」
「その後に必要な生き物は、全部聖域に連れてきますから、お気になさらず。自分達の自由にしたいからって神を棄てて、異世界から招かれた勇者や聖女と共に神に抗った時は、エルフも沢山居たんですから。」
呆然としてるね、意地悪はここまでにしとこうかな。
「アントニウスさんが、どうしてもって言うなら。霧の大森林位の広さの島でも、生物のほとんど居ない空いてる海に作りましょうか? 環境もそれなりに良い物を用意しますし。」
五体投地から顔だけ上げて、アントニウスさんがこっちを見てる。
「面倒くさいから、五体投地は止めて下さい。2回は言いませんよ。」
「霧の大森林と言えば、赤い月厶ですよね?そんな物を簡単に用意出来るのですか?」
アントニウスさんが起き上がって、コタツに入りながら聞いてきた。
「ええ、比較的簡単に。青い月も数年前の物と違って、今の月は新しい物ですし。」
「そんな事が……」
とりあえずミカンを勧めてみた。2人で向かい合わせでミカンを食べてる。
「とりあえず数日待って下さい。先に魔族や魔物を解放しますから。」
「解放ですか?それはいったい?」
少し準備が必要なんだよな。
「死ねない呪いと言い換えた方が良いかも知れませんが、禽魔王の苦肉の策だったんでしょうね。ここから先は私がやるので、魔王業も楽になるでしょうよ。」
その時だった、たぶんダンジョンに入ったんだろう。
大勢の日本人が惑星パンツに来ている事が感じ取れた。
「うわっ!マジか、これはヤバいかも。」
つい声に出てしまった。
アントニウスさんが何が起きたのか分からない表情で、でも俺が狼狽えるなんて初めて見たようで心配してくれる。
「これは皆さんの協力が必要かもですね……」
「エルフの宿願を達成する為に、私も全力でお手伝いさせて頂きます。」
キリッとしたアントニウスさんは、ムカつくくらいイケメンだった。
次回から数話の閑話を投稿します。
まず最初は、カクヨム版の1章の最後に投稿した閑話です。
次回 閑話 俺達ヘリコバクター
読んで貰えて感謝です。




