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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
6章 惑星パンツ初のメイド・イン・パンツ製オートバイ爆誕
200/347

S.M.Zのお使い ラスト大陸 3 見られてます

200回目なので、記念にガンモのモデルになった、我が家の飼い猫がハコスキーな写真を載せておきました。


200話記念


挿絵(By みてみん)


 Amazonの箱を開けたら、サイズが間違ったモノが入っています。

 と言うか、少し目を離すと、中身が入っているのに入っています。荷物が少し潰れてました。


 本編をどうぞ。




 モモちゃんが鬼の姿に戻り、1人唄い踊る。

次代のニカラの巫女姫として、1人のニカラの鬼として。


 神がお金を取れると評価したが、実際は大祭と呼ばれる祭りでは、入場料を取っていた。

実を言うとニカラの鬼達の貴重な現金収入になっていたのだ。


 そんなモモちゃんの舞は、慈王君やシメジ、にゃん族3人だけを観衆に披露された。


 はずだった……


 石碑の周りに出来た雑木林から、小さな光が立ち上る。

沢山の蛍のように薄明るく光るそれは何なのか?


 神ですら答えは知らない。


 動きだけ見れば、ゆったりした動きと、止まる時のキレのある動作が日本舞踊と似ているのだが、踊りつつ放たれる様々な属性の魔法のせいで、完全に別物になっている。


「モモさん、綺麗だ……」


「凄いにゃ……」


 5人がモモちゃんの舞に見とれている時に、遠巻きに伺う集団が居た事に、誰も気付いていない?……



 その集団とは?


 制服姿の多数の日本人。

とある地方の、1クラス分の高校生達と教師。

ヤポーネ王国が2年前に北にあった聖教国を飲み込んだ時に、自国へと吸収した聖教国の過激派の残党達が召喚した日本人達。


 惑星パンツに召喚されて、まだ半年と少し。


 過激派達は即座に処理されたのだが、初代勇者や初代聖女と同郷となると、簡単に放逐する訳にもいかず、冒険者ギルドやヤポーネ王国主体で全員に生きる道を用意している所だ。


 今回は、冒険者ギルドのギルドマスターも付き添い、多数の冒険者達と国内の史跡巡りをしていた所だった。


「向こうはまだ気付いていない、早く幻影でこちらを隠せ。」


 ギルドマスターの言葉に、多数の魔法使いが幻影を投影して、1団の姿を隠す。


 シメジにはバレていたのだが。


「あれほどの大きさのキャットナインテイル……」


 ギルドマスターは直接見た事がある。

しかし、過去に1度だけ見たキャットナインテイルは、黒白で中型犬くらいのサイズだったと記憶している。


「そしてアレは、ニカラの巫女姫と、魔王の息子……」


 にゃん族3人は小さくて見えていなかった様だ。

しかし、さすが冒険者ギルドのギルドマスター、魔王や魔族の情報などは、かなり正確に掴んでいるようだ。


「僕達に任せてください。いつか必ず魔王を倒して、世界を平和に導きますから。」


 日本人の中の正義感の強そうな少年が、大きな声でギルドマスターに決意を語る。


「いや、魔王(アレ)には近付くな。君達くらいなら何も出来ずに死ぬのがオチだ。」


 言われた言葉で、悔しそうに唇を噛む主人公属性のイケメン男子他数人のイケメンと美少女。

戦いなんか嫌だと、心の中で思っているモブ属性の男子女子。


 そして、その中に1人神が居る。


 過去に己が主人と崇めた女性が、転生して生まれた女の子・藤原千夏(ふじわらちか)

 その子を横で見守るために、高校生に見た目を変えて、したくもない勉強に明け暮れている水神こと元・千方の四鬼の1人、水鬼。


「なんだ珍しいな、緑鬼族じゃねえか。と言う事はテューポーン様の世界なのか? どうにかやって帰る方法を見つけないとな……」


 そう呟いたのは誰にも聞こえていなかったが、シメジには聞こえていたようだ。


 鎮魂の歌・巫女姫版を披露したモモちゃんが、シメジの背に乗る。


「ここだけに植えるのもなんですから、ラスト大陸の霊峰にも植えて行きましょう。」


 笑顔を取り戻したモモちゃんを見て、惚れ直した慈王君と、モモちゃんに擦り寄って褒めるにゃん族。


 シメジはずっと人間の1団を気にしていて、雑木林の周りに強固な見えない結界を貼っていた。


 数年後に、雑木林(ここ)を見付けたエルフが結界越しに見える植物達を見て、ハアハア言いながら地面に塞ぎ込む姿を見れるようになるのだが、それは別のお話。




 

7章に繋がる大きなフラグです。



読んで貰えて感謝です。

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