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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
6章 惑星パンツ初のメイド・イン・パンツ製オートバイ爆誕
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S.M.Zのお使い 蒼大陸 1 人魚と獣人

 ファンタジー生物登場


 スッポンの背に乗り蒼大陸南東部、出来るだけ誰にも見られない様に、生き物の少ない地域に降り立った3人組。


「ありがとうございました聖亀様。聖域の皆に、心配しないでって伝えて貰えたら嬉しいです。」


 モモちゃんの言葉に、「もちろんだよ、楽しんで来なさい。旅の無事を祈っているからね」と紳士な部分を見せるスッポン。


 シメジと慈王君は、途中迄のはしゃぎっぷりが嘘だったかの様に激しい船酔いで、二人揃って青ざめている。


「ヒーラーが先にくたばったらダメ! 僕は頑張る。」


「示芽慈彦、無理はするな。世界が揺れているんだぞ。」


 そして少し休憩をして回復した3人組が動き出した。


 目的地は、蒼大陸2辛ダンジョン・その2植物魔界。


 多種多様な植物達が織り成す、甘い誘惑(果物の匂い)と魅惑の森林(イケメン揃いのアルラウネさんや美人揃いのドライアドさんが半裸で日光浴している)ダンジョン。


 それともう1ヶ所、古来より生活習慣を変えることなく、古き姿を保ち続けているエルフの森。


 植物魔界の方が近いようで、大陸の西端に位置しているエルフの森は、後回しのようだ。


 船酔いも完全に治まったシメジに乗って、慈王君とモモちゃんは移動している。

ニノが見たら、めちゃくちゃ怒るぞ!


 シメジは乗り物じゃないって、羨ましがりながら。


「最初の魔物の領域までは、少しのんびり行きましょう。」


「そうですね、別段急ぐ旅でも無いですから。」


「慈王、モモ。猫さんと、お魚さんの匂いがする。探検したい。」


 慈王君は、シメジの言った事を、あれ?ここら辺に猫っていたかな?と考えている。


 魚の匂いは遠目に見えているアレだろう。


 人魚。


 沢山の人魚が海岸で、ヒレに挟まった藻や海藻を落としている。


「示芽慈。人魚(アレ)は人種だから、小さくなって尻尾を(まと)めて。怖がらせたらダメだから。」


 4tトラックサイズのシメジに、普通サイズの猫又になるよう指示を出した慈王君。


「わかった! 尻尾は二本にまとめとく。」


 もふもふ尻尾ともふもふカギ尻尾の2種類に纏めたシメジ。

急に小さくなったものだから、背中に乗っていた慈王君もモモちゃんも落下してしまう。


 そして……


「急に小さくなったら危ないですよ示芽慈彦様。」


 ふわりと地面に降り立ったモモちゃんの履いているスカートが、めくれ上がりそうになり凝視してしまった慈王君は着地に失敗。


 尻から落ちて痛打していた。


 シメジが通常サイズの猫又になって、慈王君は鎧を解除した後に触覚を幻影で見えなくした。

普通の金髪ハーフイケメンなのが少しイラッとする。

モモちゃんは普通の緑鬼に戻った、緑鬼は人種だから。


 果たして本当に人種(そう)なのか?ゴブリンよりずっと怖いと思うが。



 初めて見る人魚に大興奮のシメジ。

聖域には、半魚人タイプの人魚しかいないから。


「ふぉぉぉ!お魚さんの匂いのする人だ! 凄い!これ好きぃぃ。」


 突然現れた猫又に困惑するも、擦り寄ってきて下半身を舐めるシメジに、人魚さんは殺られたようだ。


 シメジに殺られて、ホッコリしている人魚を狙って、数人の獣人が岩の影から飛び出してくる。


「モモさん、助けましょう。」


「はい、慈王さん。」


 飛び出して来たのは、冒険者風の格好をした猫獣人3人。


 人魚の匂いと味に夢中のシメジ。


 シメジのもふもふに、心を癒さている人魚達。


 その、どちらも狙われているとは気付いていない。


 走り始めた慈王君とモモちゃんは、本気で焦っていた。

 シメジ大興奮。

そんな回でした。


因みに、下半身がマグロ型の人魚さんです。


読んで貰えて感謝です。

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