マルトノミコト
兎の名前はマルトさんですよー
何故かガンモになつかれて追いかけ回されている道祖神と色々話した事を考察してみよう。
猫と兎の追いかけっこに癒されつつ。
まず見た目だが、タブレットのアバター選択画面から色々選択出来るようで、サイズとかもタブレットさえ出しておけば自由に出来るようだ。最初に決めた外見は、どの姿になっていても初期アバターに戻れると言うだけのものらしい。
次に神力やギフトやスキルなどだ。どうやら選択したものは、タブレット経由で発動させなくても自由に使えるだけらしい。
ステータス画面は、言わなくても分かるだろう。
そしてアプリ一覧、これが超大事。マップとかGODgle検索とかカメラとかその他色々入ってやがる。
タブレットは、こんな感だ。
どうやら、あの白い猪姿の御柱に説明されないといけない物だったらしいが、そんなに困ってた訳でも無いから良しとしよう。
ここまでは良いけど、気になった事も聞いてみよう。
「そう言えば道祖神様は、何故に兎なんですか?ついさっきまで気持ち悪い表情のおっさんでしたよね?」
そう問い掛ければ。ガンモに押さえつけられながら匂いを嗅がれている兎姿の道祖神が。
「いやぁ私って元々が兎の姿の道祖神でしてね。あっと!名前は、マルトノミコトって言うんですよ。周りの道祖神仲間からはマルトさんって呼ばれてましてね。親しみを込めてマルトって呼んで貰えたら嬉しいですね。」
そう言った後に少し兎の目が細くなって。
「それにしても気持ち悪い表情のおっさんってないでしょ!あの姿は、とても貧しかったこの地域に最初に畜産を導入して。それこそ当時は、天才だ!麒麟児だ!と持て囃された程の人間の最も充実していた時の姿ですよ!この地域の偉人をあげろと言われたら一番に上げられる人じゃないですか。」
あーなんか居たなぁそんな人、元々山間の貧しい村で、みんな貧乏だったのを畜産業を村に導入してこの地域を貧しい村から、そこそこ裕福な町に発展させたきっかけを作った人……
あんな気持ち悪い外見だったのか……
「あと信奉者が俺一人ってどう言う事ですか?」
「それは、あれです。25年くらい前まで春と秋に小さいながらもお祭りってあったじゃないですか。あれ、子供がいなくなったからって廃止になってしまいましたよね?あれから私に手を合わせてくれる人なんて。去年の梅雨くらいから貴方が一人居ただけで。それまで見向きもされなかったんですよ。過疎化って言うんですか?まぁ時代ですよねぇ。」
「神界も世知辛いですねぇ。」
「ですが、あなたが手を合わせてくれて無ければ今頃私は、道祖神としての役目も達成出来ず、また輪廻の輪からやり直しになるくらいに存在が希薄になってましてね。ホントその節はどうもです。今年の災害も乗り越えられましたし。これで今年の神無月に出雲に向かい、この地域の土地神に昇格出来るので、ホントに感謝しておりますよ。」
「いえいえ。あの時は、ガンモを守って下さってありがとうございました。今思えば、やはり守られてたんですねえ。」
兎姿のマルトさんが頭を少し下げたので、こちらも軽く頭を下げならガンモの事を守ってくれた事に感謝する。
「そりゃ私の縄張りの中で、生まれて間もないのに結膜炎で目が開かず、鼻水で匂いもかげず、腹に涌いた寄生虫が暴れて、弱って消え入りそうな幼い命があれば、守りますとも守りますとも!それが道祖神の仕事の1つですし、何より生まれてまもなく死んでいくなんて可哀想じゃないですか。あの時、あなたが愛おしそうに抱えて行く姿を見ていましたよ、安心して見てられました。その後もリードを付けて散歩させる度に、毎回私の像に手を合わせて頂いて。律儀だなあと思っていましたよ。」
あらま、見られてたか。
「いやぁ見られてましたか、お恥ずかしい。こんなおっさんが手を合わせるてるのを……」
「年齢なんて関係無いんじゃないでしょうかね。老いも若きも関係無いですよ、たぶんきっと。」
そんな事をマルトさんと話してるが、ずっとガンモに猫パンチされてるマルトさんがちょい可愛いって思えたのは内緒だ。
丸兎の尊と描きます。




