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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
6章 惑星パンツ初のメイド・イン・パンツ製オートバイ爆誕
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ビー玉を作る日々

あれ?工作機械は?


 リバースエンジニアリングの説明会付き夜ご飯に、外界から魔族のドワーフさんと、エメリーさんの御両親も参加して貰った、宴会になるかな?と思ったら、皆が真剣に画像を見ながら議論を始めた。


「鋳型を既存の製品を元に作り出すのか! その考えは無かった、しかし鉄は痩せる、それを考慮して数十は試作を繰り返さないと。」


「あのような複雑な形の鋳物を、お主らは作り出せると言うのか?」


 ドルトさんの隣に座った、美少年に見える魔族のドワーフさん、鋳物関係の技術力は深淵の森で1番のドワーフさんで、名前はローソンさん……


 ファミマさんとかも居るのかな?


「人間もやるもんだ、俺たちより短い人生だが、あんなに楽しそうにモノづくりが出来るってのは人間の才能かもしれんな。」


「木型は任せろ、砂型は全て任せる。ローソン、神に披露出来るぞ、我々が長年培ってきた技術が。」


 エメリーさんのお父さんが、ローソンさんの肩を叩いている。


「アントニウス、ここは天国なのか? こんなに良質な魔力が漂うなんて、まさに神の国じゃないか。」


 ローソンさんの言葉に全員が苦笑いしてる。


 まあ、まだ自己紹介してないもんな。


「自己紹介した方が良いでしょうか?」


 アオさんの近くに座ってた、アカさんとエメリーさんに聞いてみたら。


「我々の受けた衝撃を、彼にも……」


 と言って親指を立てられた。





 自己紹介の事は省く、だっていつも通りに五体投地されちゃったんだもん。

身長140cmにも満たない、美少年だけど3千歳を超えてるドワーフさんの五体投地の詳細なんて聞きたいか?

 俺は聞きたくない。



「慈王様、俺はここで暮らす、嫁と子供も呼んで良いだろうか?」


 ローソンさんが慈王君に許可を取ろうとしてるけど、それはダメ。


「ちょっと待ったローソンさん、通勤出来ません?転移門作りますから。」


 惑星パンツ内の転移なら服も脱げないし、毎回銅貨1枚必要だけど、交通費として支給すれば良いんだし。

 生き物を増やし過ぎて、俺の家の周りを開発し過ぎたら、カンタ君になんて言われるか……。


「通勤出来るのか! ならば弟子を数人と家族も連れて来れるな。」


 ある程度人数が居た方が良いかな……。


「ドルトさん、ゴッペさん、貴方達の身内も連れてきます?お弁当持参して貰えたら、仙人化しませんし。お酒なんかも、もちろん持参になりますが、経費として支給しますよ?」


 キラリと目が光ったのはアルトさん……


「ニノ様、まだまだ教えたい事が沢山あったんです、今すぐ連れてきます。」


 さすが元高機動スナイパー……凄い速さで自動販売機に銅貨を投げ入れて、転移門を開いて出掛けて行った……。


「主よ、いよいよ本格的に神の手に世界を取り戻すのですな?」


 アバターが欲しいと駄々を捏ねた最長老に、いつもお世話になってるからと、1つアバターをプレゼントしたんだけど、チシャ菜タイプのアルラウネアバターにしてくれって言われて作ってあげた。


 世界樹の若木アバターって言うんだそうだ。


 小さくなれるからって、最近は半日くらい俺の家の近くの地面に生えてたりする。

 

「本格的にどうこうも無く、少しずつですが、変えて行きたいんですよ。」


「主の思うままになされませい。我々は協力を惜しみませぬぞ。」


 有難い事を言ってくれる最長老だけど、どう見ても見た目がチシャ菜……つまりレタスなんだよ。


「普段の仙桃の木の方が良くないですか?どうもそのアバターだと……。」


 ∑(๑º口º๑)フガッ!!って感じになった最長老……。


「どうせなら、小さくなれるスキルあげますから、盆栽くらいに縮めますよ?」


 森のエントやドライアドの分もお願いしますって言われた。


 皆が楽しそうに工作機械やバイクの部品を作ってる中で、俺一人だけ、ひたすらスキルオーブの作成をしてた。


 ずっとガンモ一家が周りに居てくれたから寂しく無かったけどな。


「ニノ、なんか変なの。近くじゃない何処かが、なんか変なの。」


 背中の毛を少し立ててるガンモから言われた。


「怨嗟の声がするの、まだ小さいけど、少しずつ大きくなってきてるの。」


 シメジとハルちゃんもソワソワしてる。


 聖域はいつも通りの日常だから、外界になんかあったのかもな……。


 スキルオーブ作りが終わったら、世界を見に行ってみるか。



 主人公は森に住むエントさんや、ドライアドさんの為に、小さくなれるスキルのオーブ作成に大忙しです。


 大きな箱にビー玉を量産しています。



読んで貰えてありがとうございます。

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