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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
6章 惑星パンツ初のメイド・イン・パンツ製オートバイ爆誕
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リバース

戻るわけじゃ無いです。


 日本から持ち込んだ工作機械のレストレーションも殆どが終わった。

だから皆に、もう一段階上を目指してもらおうと思ってる。


「さあ皆さん、ここからが本番ですよ。各種機会類を、惑星パンツ産の素材で1から作りましょう。」


 皆が数日掛けてサビ落としして、腐食してる部分を埋めて、使えない物は交換してって感じで、あと少しで全ての機械が動くって所で提案したんだ。


「ニノ様、全てを1から作るんか?ワシらドワーフが総力を上げても数年かかるぞい?」


「ええ、長い人生です。数年くらい使っちゃいましょうよ。」


 今回は譲らない、だって日本の技術力に追い付きたいからさ。


「負けちゃって良いんですか? 今回持ち込んだ工作機械は、私の故郷の50年以上前の技術力で作られた物ですよ。」


 そう、今回持ち込んだ工作機械は、殆どが昭和30〜40年製なんだ。


「それに、その機械を作ったのは人間です。ドワーフさんじゃありません。負けて良いんですか?人間の技術力に。」


 鼻息荒くして、負けるかコラってドワーフ4人組がフガフガ言ってる。


「ニノ様、あんなにドワーフを煽ったら、後が大変ですよ。大丈夫なんですか?色々と細かく質問攻めになると思いますが……。」


 忠告ありがとうエンジさん。今回は聖域の人種皆で、試行錯誤しながら作るつもりだから大丈夫。


「木型を作る時は、エメリーさんの御両親も聖域(こっち)に連れて来て協力を仰ぎたいですね。」


「魔族の中にもドワーフ種が居るので、その辺に声を掛けてみるのも、よろしいかもしれませんね。」


 ん?魔族の中のドワーフ種?なんだそれ?


「あれ?ドワーフって人種だけじゃないんですか?」


 慈王君に、気になる事を言われた。


「聖域に来ている4人組は人種のドワーフですが、魔族のドワーフは、大人になっても子供にしか見えない、髭の無い種族ですよ。」


 居るんだ、ロリ&ショタドワーフ……


「魔族と人種のドワーフの違いってそれだけなんでしょうか?」


 ドルトさんがフガフガ鼻息を荒くしたまんま。


人種(ワシ)らは鉄を叩く事が得意じゃが、魔族(あやつ)らは、鋳物の技術力に長けておる。悔しいが鋳物を造らせたら人種(ワシ)らは魔族(あやつ)らに1歩及ばん。」


 なんと!知らなかった。


「作れなさそうな大型の部品は、細かく分けて削り出して、組み立て式にするつもりだったのに!リバースエンジニアリングが出来るじゃないですか!スカウトしてこないと!」


 今ある物を型にして、再度鋳型を作るなんて言う特殊技術が使えるかもしれない!と思って興奮してたら。


「ニノにい!興奮し過ぎて神気がダバダバ漏れてる!」


 ん?あらま。広場の周りの雑草(アルラウネ)さんや、(マタンゴ)さん達が増殖しちゃった……。


「いやあ申し訳ない、難しい特殊技術なんですよリバースエンジニアリングって。出来るかもしれないと思ったら興奮してしまいました。」


 そう、滅多にお目にかかれない技術なんだよ。


「そのリバースなんちゃらってのは、どんな技術なんじゃ?」


 ゴッペさんが恐る恐る聞いてきた。すまん驚かせて。


「簡単には説明出来ませんから、夜ご飯の時にでも、映像と共にお教えしますよ。」


 エメリーさんが父も連れてきますなんて言って自動販売機型転移装置の方に、アカさんと2人で走って行った。


「長くなりそうなら、お酒も必要ですね。色々準備してきます。」


 アルトさんが鬼の女衆を集めてお酒と宴の準備をしに行った。


「今回はグルテンミートの料理も、最初から食べて貰えそうなので腕によりを掛けて作ってきます。」


 アオさんが料理を作りに向かおうとしたら、最近少しだけ積極的なモモちゃんが、後ろから着いて行った、それを慈王君が追いかけて行く……。


「ライ造さん、魔族のドワーフの代表者って、連れて来る事は出来ますか?」


 最近ずっと聖域で過ごしているライ造さんに聞いてみた。


「神に技術力を披露できると言えば、酒をほおり出して……いや酒は握ったまま押し掛けて来ますよ。」


 何処かで聞いたようなセリフだな……。


「連れて来て貰っても良いでしょうか?」


 ライ造さんに聞いた瞬間、親指を立てていい笑顔で転移して行った。


「ニノにい、暴走しそうになったら若芽彦に噛み付いて貰うからな。」


「大丈夫カンタ君。外界もどうにかしたいと思ってる事のとっかかりだよ、今回のは。」


 そうなのかな?って言いながら食堂の方にエアスクートで移動して行ったカンタ君……。


「それはサーキット専用! 普段は歩く。」


 後ろからダッシュで追いかけて、頭を鷲掴みにして止めてやった。


「30cmくらい浮かして普段から使いたい。良いだろニノにい。」


「うーん、確かに。普段から乗れる乗り物って必要かもねえ。」


 だろ?だろ!なんて言いながら、鷲掴みした手をすり抜けて食堂に向かって行ったカンタ君を見てたら。


「うん、普段から乗れる乗り物も作った方が良いな!」


 ガンモに乗って移動なんてさせないぞカンタ君。


 俺だって乗った事無いんだからな。



 リバースエンジニアリングの説明なんて無理です。長編1本書けます。


なのでインターネットで検索してください。


 読んで下さってる皆様、ありがとうございます。

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