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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
6章 惑星パンツ初のメイド・イン・パンツ製オートバイ爆誕
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カリカリ

猫用のカリカリって種類多すぎ


 旋盤の部品をサビ落とししながら、ベルト類をどうするか考えたんだけど、ゴムを作るなら。


「最長老に連絡して、ゴムの木のエントさんを呼んで貰わないとですね、流石にこのVベルトは再生出来ないでしょうから。」


 鬼さん達が錆を落とした部品を、ドワーフ4人が鬼さん達に指示を出しながら、1つ1つ丁寧に油で処理してくれてる、だから誰も手が空いてない。


「ちょっと最長老の所に行ってきますね、色を塗る部品の脱脂は、特に念入りに処理してくださいね。」


「塗膜は油の上には乗らんのだったな、脱脂は任せておけ、シリコンオフでバッチリ処理しておく。それと、表面に紙やすりで小さな擦り傷を付けて、塗料が食い付きやすくしとくわい。」


「ニノ様、ついでに蜘蛛さん達から色々な種類の糸玉も貰ってきて下さい。中に入れる繊維に、どれが適してるか試しますから。」


 ゴッペさんから任せても大丈夫そうな言葉を貰って、アルトさんから新しい提案を貰った。


 うん、皆が自主的に動き出した、いい感じだな。


「そろそろ夕方じゃ、作業を明日に回す物は油で処理しておくぞい。今日は酒が美味いぞ!」


「アオや女衆が握り飯を用意してくれてるさ、皆で温泉に浸かった後に、夕飯でも食いながら反省会でもやるか。」




 俺の分の夜ご飯、残ってるかな……。

そんな事を考えながら森に向かおうと歩いてたら、何故かガンモが足元に擦り寄ってきて。


「ニノおさんぽ?おさんぽするなら一緒にいこ!」


 なんて言ってきたものだから。


「うん、たまにはゆっくり歩きながら行こうか。」


 って答えたら、九つの尻尾をくるっと1つにまとめて、ピーンと真上に立ててゴキゲン尻尾になったガンモと2人で歩いた。


「ニノ、ニノは偶に難しそうな顔をするけど、何か嫌な事があるの?あるならガンモがやっつけてあげるよ?」


「う〜ん、それはガンモのお仕事じゃないよ、ガンモのお仕事は、のんびり楽しく皆を癒しながら生きる事だからね。」


 東郷君と出会ってからと言うか、外界に出掛けるようになってから、難しい顔をする事が増えてたかもな、ガンモに心配かけちゃダメだな。


「たまには抱っこしてあげようか、昔みたいに。」


「うん、乗る!ニノに乗って楽に移動する!」


 自分で左肩まで這い上がってきて顔を預けるガンモ……。


「爪を立てて登ったら痛いよガンモ。」


「行くのだ、下僕号!」


 下僕号って…………

痛って言っても、聞いちゃいない……でも可愛いからいいか。

 そう思いながら、左手をガンモのお尻を支えるのに添えて歩く、もちろんモフモフを堪能しながらね。


「ハルちゃんやシメジや他の猫さんと仲良くしてる?」


 ボス猫になったガンモが、普段は何をしてるか気になるから聞いてみたんだけど。


「いつも皆で、どのカリカリが美味しいかで議論をしてる!ガンモはモ〇プチの箱に入ってる鰹節入りが好き!」


 お気に入りだもんな、箱に入ってて、小さな小袋に別れてる高いやつ……。


「でもシメジもハルちゃんもササミ味が好きなの。カツオ味が好きな子も沢山いるけど、1番人気はマグロ味なの!」


「そっか、マグロ味が人気なのか。ガンモだったらイワシとマグロは、どっちが好き?ササミは苦手だよね?」


「違うよ!全部好き!ガンモ美味しいカリカリ全部好き!」


 ありゃ少しだけ怒っちゃった、肩に爪を立てて抗議してる。


「爪を立てたら痛いよガンモ、全部好きなら毎日かわりばんこで食べてみる?」


………………


「カツオ味をメインでお願いします。」


 1番カツオが好きなんじゃ無いか、ぐはっ!たまらん……。


「うん、朝と夜はカツオ味で、昼は毎日変えてみようか?」


 ガンモが頭でスリスリしてくる……もふもふや!


「うん! ニノ大好き!」


 カリカリがかな?俺の事だったら嬉しいな。


 お日様が沈み始めて、青い月が明るい空に上がってぼんやり光ってた。


 穏やかな毎日が続く事にに少しだけ罪悪感を覚えた。



 

 色んなカリカリの小袋が販売されたら、全種類食べさせて、どれが1番好きか比べるんですけどね。


 沢山試した結果、ガンモのモデルになった愛猫は、モ〇プチの箱に入ってる7種ミックスの鰹節入りカリカリがお気に入りですが。


 新年一発目 あけましておめでとうございます。


 主人公がおっさんで、活躍もしない駄作を読んで貰えて感謝です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一生に一度は猫に下僕号と呼ばれたい。 そしたらきっと世界だって征服できると思うんだ⋯⋯。
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