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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
5章 レシプロエンジン完成しました。
143/347

飲みます飲みます。

焼酎を。


 砂蒸し風呂を出た後に来た展望大浴場は、言葉に出来ない……


マルトさんも俺も絶句したまま身体を(おごそ)かに清め始める……


二人共無言でね。


夕方になると少しだけ肌寒いけど、11月の鹿児島の暖かさを感じながら、砂蒸し風呂で温まった身体をゴシゴシ清めてる、早くしないと。



「「ふぁはぁあぁぁぁあぁぁあ」」


二人並んで同時に湯船に浸かったんだよ、出た声が上の変な声。


「こんなに綺麗な夕日が沈む所を初めて見ました。」


「綺麗ですよね、本当に……」


周りに居る人は、殆どが海を見てる。

でも俺とマルトさんは、薩摩半島に夕日が沈んで行く所を見てるんだ。


海も綺麗だし、遠くに見える大隅半島も絶景なんだけどさ。

もちろん桜島も絶景。


俺とマルトさんは、神だろ?だからさ天照大御神様が沈む所をまじまじと見れるのは、こんな機会しか無いんだよね。


女神様なんだから、ガン見したら失礼だろ?



「ニノさん、本当にありがとうございます。こんな機会でも無ければ、見る事の出来ないものでしょうから。」


「いえいえ、俺と友達である限り誘いますよ。年に1回くらいは。」


少しだけ困った表情になったマルトさんが。


「年に1回と言わず、何時でも誘って下さい。」


苦笑いで言うもんだから。


「勿論ですとも。遠出する時は誘います毎回。」


思いっきり笑顔で答えておいた。




 浴衣を着てお土産コーナーをウロウロした後に部屋に戻ると、マルトさんには夢のような世界だったらしい。


「ニノさん、ここは天国なのでしょうか?私がこのような場所に居てもいいのでしょうか?」


並べられてる様々な料理。時間は6時15分。

お願いしておいてた時間にキッチリと並んでる。


広い和室に置かれた座卓の上に、色とりどりの料理が……


「マルトさん、どぞどぞ。」


座椅子を引いてマルトさんに先に座って貰った。


「至れり尽くせりってこんな事を言うのでしょうか?」


「さあ?私は、された事が無いからわからないです。とりあえず仲居さんを呼びますね。」



 仲居さんが豚しゃぶ用の1人鍋の下の火を付けるやつ(名前は知らない)に火を付けてくれた。


そして用意された芋の焼酎と氷と水とお湯。


「ニノさんは何で割りますか?私は1度お湯に挑戦してみようかと……」


「私は、いつも通り焼酎5水5で氷無しで1杯だけ。」


仲居さんが、御用があったらお呼びくださいと言って退席した後に。二人で乾杯。


「沈む姿も美しい天照大御神様に。」

「仲の良い友人と過ごす夜に。」


「「乾杯。」」



芋焼酎のお湯割りをクイッと一気に半分くらい飲んで、盛大にマルトさんがむせてた……


必死に料理に飛ばないように口にタオルを当ててるマルトさんが面白かったから、声に出して笑ってしまった。


「初めてだと、なりますよねー(笑)」


教えてくれてもって言いながら涙目……


その飲み方を最初から行けるのは鹿児島人だけだよマルトさん。



芋焼酎お湯割り5:5だと、鹿児島の人か慣れてる人じゃ無いと一気にクイッと行けばむせます。


ちゃんと舐めるように飲みながら、ある程度出来上がってからがぶ飲みしないとなんですよ。


次回は料理のアレこれとマルトさんの昔語りの冒頭まで行けたら良いなぁ……


読んで貰えて感謝です。

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