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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
5章 レシプロエンジン完成しました。
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タコ飯

美味しいですよね、京都駅で売ってるタコ飯の駅弁。


 マルトさんにメールで指宿(いぶすき)に行きませんか?と誘ってみたんだけど。


『行きます。砂蒸し風呂ですか?』


なんて、短い返信が返ってきた。

だから日時を指定したんだけどメールを送った日付けから過去に行かなくちゃならない。


東郷君の為に、貯めた神気使おうかな。



「やっぱりニノさんは凄いですな。もう1年くらいの時渡りが出来るんですから。私なんて30秒くらいが関の山ですよ。」


マルトさんに褒められた、少しだけ恥ずかしい。


「いやいや。これでもだいぶ長い間かかって、神気を貯めたんですから。偶にしか使えませんよ時渡りなんて。」


令和元年11月10日、日曜日の早朝の終点、鹿児島中央駅の新幹線の自由席の車両の最後尾の席に座ってるんだ、リクライニングしながらね。


「でも鹿児島に向かう人と言うか、鹿児島が地元の人ってすぐわかりますよね。」


試しにマルトさんに聞いてみた。


「そうですね。鹿児島出身の方って、まだ朝の9時だと言うのにビールや焼酎を飲みながら一言も喋らないで、しみじみしてますね。」


「少しだけ観察してみますか?」


ニヤリと俺がマルトさんに悪い笑顔を向けると、マルトさんもニヤリと返してくれた。


「もちろん。あの方は鹿児島出身じゃないはずですよ。」


「おっ。砂蒸し風呂の後に食べる、おかずを一品(ひとしな)賭けますか?」


ニヤリとしたマルトさんが指定した人に

目線を向けたら……


菅原道真公、あなたまた来てるんですか。


「私の勝ちですね。」


「でしょうね。また出会いましたね。天満天神様に……」


「多分あれですね、神無月ですから出雲からの帰りなのでは?あのまま九州を回るのなら、ご自分の地元の視察なんでしょうよ。」


天神様は、京都のタコ飯駅弁がお気に入りらしい。

2つ同じ駅弁をテーブルに乗せて、柿の葉寿司6個入りと温かいお茶を飲んでる。


マルトさんと俺は、今回の指宿旅行は、電車旅行だから二人とも朝からビールだよ。500ccの金色の奴を2人で一本を半部ずつ飲んでる。

恵比寿様がにこやかに微笑んでらっしゃる。


駅弁は、マルトさんが神戸牛のステーキ駅弁。

俺は、秋鮭の炊き込みご飯と山菜と茸の駅弁。


二人共少しずつ蓋に分けて、もちろん交換して食べた。暗黙の了解ってやつだよ。


色んな話題で2人で盛り上がったけど、あと30分で鹿児島中央駅に到着するって時に出た話題が。


「ずっと指宿の砂蒸し風呂に行ってみたかったんですよ私は。」


「それなら良かったです。無理して付き合ってくれてるのかと心配だったので。」


マルトさんって、(たま)にすごく頑張ってる感があって申し訳なくなる時があるんだ。


「私の主神でもあるテューポーン様が、出雲で良く言ってるんですよ。砂蒸し風呂って気持ちいいよ↑なんて。なので体験しときたいじゃないですか。」


「ふむふむ、マルトさんの主神様はテューポーン様と言う名前なのですね。」


マルトさんが少しだけムッとした……なんか変な事を言ったかな?


「ちょっとニノさん、あなたの上役のパンツァー様の銀河系で名乗ってる御名前ですよ。」


え、そうなの?


「あら、私はパンツァー様のこちらでの御名前を知らなかったもので、申し訳ないです。でもあんまり聞かないお名前ですね。」


「確かに、ギリシャ神話で登場した御名前だと日本では分かりにくいでしょうね。日本人にわかりやすく言うとデュポーン様ですよ。」


おお!色々なゲームの中ボス様だ。


「デュポーン様ですか、ちゃんと覚えておきます。申し訳ない。」


「謝らなくても良いです、ニノさんからするとパンツァー様なんでしょうから。」


相変わらずマルトさんに頭が上がらない。


マルトさんのキリッとした表情が、今日は少しだけ、いつもよりカッコよく見えた。




筆者は、最近肉より魚が美味しいと感じると思ってましたが。

肉も魚も美味しいです。


今日はこれ1話だけの更新です。


ちょっと本業が忙しくて次の更新が2日ほど開きそうです。更新をチェックしてもらってる皆様には、申し訳ないです。


ここまで読んで貰えて感謝です。

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