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おっさん家!  作者: サン助 箱スキー
4章 鉄製の自転車モドキを作る為に鉄と加工手段を手に入れろ
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飼い猫の冒険 出会い

ハルちゃん出ますよ。


 ニノがお家を作ってるよ、今は雑草に囲まれた部屋だけどね。


椅子の上に新品のダンボール箱が置いてあるよ。


僕の寝床で特等席なんだ。


何時も痛い痛いって言ってるニノの思い出を癒してあげてるんだ。


草原も森も山も全部僕の縄張りさ。


だから今日は山の向こうに行ってみるんだ。





 今日のニノは、大きな木とお話してるんだけど、難しい話をしてるからつまんない。


「ニノ。あっちに行って縄張りを広げてくるね。」


「遠くに行っちゃダメだよ、珍しい生き物が居ても傷つけちゃダメだよ」


ニノが何時も言う事を言ったよ。そしたら大きな木が。


「好きにすれば良いのですじゃ。」


そう言ってくれた、でもニノが焦ってダメだよって言うからニノの言う事を聞くんだ。


 初めて大きな木を見た時はビックリした、でも僕より弱いんだ。

枝の攻撃なんて痛くないからね。


「あんまり遠くに行かないよ、それに怪我なんかさせないよ。治すのがお仕事だもんね。」


僕が言った事を聞いて、ニノが笑ってるから僕も嬉しい。




 空を走って珍しい物を探そうと思ってた。


なんか変なんだ、どこかで嗅いだ匂いがするんだ。


なんだろうと思って匂いのする方向に走ってみた。


いた!あれだ……可愛い……


「ねえ、君は誰?僕はガンモ。」


そこに居たのは猫だった、すごく可愛い猫だった。


「匂いを嗅いで良い?」


プイッってそっぽを向いたよ……可愛い。


近付いて匂いを嗅ごうとしたら、いきなり爪を立てられたよ。


痛い、でもすぐ治るんだ。でも何度も爪で引っ掻かれるんだ。


でも負けない。怪我なんかしても直ぐに治るから、仲良くなれるまで何度でも引っ掻かれるんだ。


ニノが僕にしてくれたように。

何度も何度も噛んでも、引っ掻かいても、遊んでくれたニノのように。


「君の名前は?僕はガンモ。名前教えてよ。」


プイッってしてる横顔も可愛い。



 やっと名前を教えてくれたよ、春芽姫って名前なんだって。


名前も可愛い。すごくいい匂いがするんだ。


尻尾も僕と一緒で五本あるんだ。


フシャーって警戒してるけど、僕は攻撃しないのにね。


「僕は爪を立てないよ、噛みもしないよ。だから匂いを嗅いで良い?」


「ホントに?引っ掻かない?噛み付かない?うーん、匂いだけなら……。」


クンクン、クンクン、クンカクンカ、クンカクンカ……


「ねえ?いつまで嗅いでるの?もうダメ。」



ふあぁ甘くていい匂いがした。


ニノの匂いと同じくらい好きな匂いだ。


ガンモが積極的です。


ちなみにこの回の主人公は、最長老と延々としりとりをしていました。


暇人か!



読んで貰えて感謝です。

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