突然の来訪者
皆様お待たせしました~
最初に前の話を出したときの観覧回数が3桁いかないくらいだったのに、少しの間お休みしてる間に気がついたら200人もの方に読んでもらっててめちゃ嬉しくて、今回は少しボリュームアップさせてもらいました~。
そんなことは良いから早く出せって?
皆様長らくお待たせしました、最新話です!!
ごゆっくりどうぞ~(笑)
ひょんな事から物事を変える力を手にした主人公カイルは、その力を与えた神、ヘラから生きる意味と能力の簡単な説明をしてもらいその能力が器を持つ特別な能力だと言うことを知る…。
ヘラとの話を終え、軽く能力を使ってみたカイルの背後から瓦礫が落ちてきて……!!
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
短剣を作り終え喜びに浸っていたカイルの背後の瓦礫が崩れ始め、カイルに覆い被さるように落石してきていた。
なにかが落ちてきていることに確信を持ちながら、ガラガラと音をたてて落ちてくるのを聞き瓦礫が崩れてきていることを察したカイルは、自分が出来る範囲内での防御行動をとった。
「……くっ……!」
(背後から倒れてくる瓦礫に少し対処が遅れた‥‥今できる最善の策を考えないと…)
瓦礫が自分に衝突するまでの少ない時間で考えうる事を行動に移した。
少ない動きで瓦礫の落ちてくる方向に向き直り、地面を瓦礫の反対方向に蹴って回避を試みたものの向き直った時の反動で、思ったよりも後ろに下がれなく、おまけに咄嗟の判断だったため体が追い付かず、少し距離をとったあとに尻餅をつく結果となってしまった。
打ち付けた尻を痛がる余裕もなく、目の前にはとても大きな瓦礫の破片がいくつも僕目掛けて落ちてきていた。
「うわあぁぁぁぁーーー!!!」
大声をあげると共に無意識の内に正面に腕輪のついた方の手を伸ばし、心の中で(あっちに行けー!!)と叫ぶと、目の前にあったはずの瓦礫が一瞬の内に姿を消し、落ちるはずだった場所から1Mほど離れた場所に落ちた。
一瞬の出来事でなにが起きたか分からなかった僕を置き去りに、落ちてきた瓦礫の向こうから声が聞こえてくる。
「ケケケ、おかしーな~、こんなとこに人間がいるはずないんだけどな~。」
いかにも悪者感が出ている少し低めの声に、僕は少し痛む尻を擦りながらその声のする方に意識を向けた。
その瓦礫の近くにいる何者かは、声だけではなく風貌も見るからに悪者のような風貌をしており、姿は少し遠かったため分からなかったが、明らかに人間でないことは確かだった。
そのうっすらと見えたシルエットから昔本で読んだある生き物にそっくりだった。
その生き物とはゴブリンで、本によると尻尾がありその尻尾の先が尖っているのと、少し太ったような小振りの姿をしているものと、同じく少し太ったような大振りの姿をしたものがいると記載されていた。
顔は体に比例した大きさで大きければ大きく、小さければ小さいものが多いみたいだが、稀に顔や体の大きさを自在に変えることができる希少種等も見つかっているらしい。
顔の成り立ちとして、基本的に髪の毛等はなく特徴的な尖った耳と小さいものなら丸い顎、大きいものなら長い顎が目立つと書かれていた。
ゴブリンの強さは分かりやすく、体が大きければ大きいほど強く、小さければ小さいほど害のない弱い魔物だと言うことが書かれていた。
しかし、今の世界で魔物が存在していることはなく、魔王もろとも王国の騎士が、その身を盾にして封印したという伝説が書かれていて、魔物等はこの世界に存在するのがあり得ない空想上の生物だと書かれていた。
(…………っっ!!‥‥あの姿はどう見ても魔物のゴブリンじゃないか!!‥‥確か本によれば魔王ごと封印されてこの世には存在しないんじゃなかったのか?‥‥‥クソ!考えても拉致が空かない‥‥今の能力が使える時点で理屈なんて端から存在しないようなもんだろ??!!‥‥‥だったら今はとりあえずあいつをなんとかしないと……。)
一人で問答を繰り返しているカイルを他所に、ゴブリンは淡々と話始める。
「まあいいや、あの方の命令通りとりあえずセレクター探して、基地に連れてけば俺のランクも上がって少しは他のやつらに偉い顔もできるようになって……。」
「もしそのセレクターが、器持ちだったら‥‥ケケケケ!!」
独りでに話ているゴブリンを見ながら僕は体制を立て直し、戦闘のできる体制を取った。
「おいそこのお前!いきなり出てきて喋りだしやがって、お前はなにもんだ!」
ゴブリンは正気を戻したかのようにカイルの方を振り向き、カイルの事を睨んだ。
「失礼失礼、何者‥‥か……そんな事聞いてもしょうがないと思うが……まあ教えてやろう………。」
「俺様はゴブリン、魔王様に使える優秀な家来の一人よ!」
「その成りで優秀な家来……??なのか‥‥??」
「はぁ‥‥‥??‥‥貴様このゴブリン様がこんな成りだから弱いとか思ってやがんのか?」
ゴブリンは表情を変え怒りだした。
「その辺の人間にやられるほど弱くないわ!!」
するとゴブリンは手に持った槍をこちらに向け突進してきた。
僕はゴブリンの突進を、先程瓦礫で作った短剣を取りだし真っ向から受けることにした。
「キイィィィン!!」
激しい音をたてて、僕の持っていた短剣とゴブリンの槍が鍔迫り合いのような状態になる。
「‥‥っっっ!!‥‥!!」
ゴブリンは槍が短剣に当たったあとそれを振り払い間合いを取りながら、槍をカイル目掛けて縦や横に振り回した。
「ケケケ!‥‥どうしたどうした!‥防戦一方で攻撃する暇もないってか?ああん!!」
カイルは自分に向けられる槍を受けきるので精一杯で、上手く攻撃に繋げる事ができず、ゴブリンの言う通り防戦一方になっていた。
「くっ!‥‥うっ!!‥‥ぐぅ!!」
ゴブリンの放たれる槍の技に受けきる事はできても、反撃できないままでいた。
槍を受けきる度に金属音が鳴り響き、次第にカイルにも疲れが見え始めていた。
「テメーの力はこんなもんか!人を見た目で判断する野郎の割には力ないんだな人間!‥‥そんなんだからこの村も人も亡くなるんだよ!」
その時、ゴブリンが攻撃を行っているはずの槍がカイルの短剣に受けきられて、動かなくなった。
「なっ………!!」
「お前がこの村と人たちをやったのか………。」
凍りついたような言葉が先程まで優勢だったゴブリンの心に刺さる。
「そっ‥‥‥そうだったらなんだって言うんだ!」
「てめぇは俺が生かしちゃおかねえ!!」
その瞬間、ゴブリンは少し怖じけづいた。
カイルはその瞬間を見逃さずゴブリンの槍を振り払い、ゴブリンに猛攻を仕掛ける。
剣先の短い短剣だと言うのに、槍のリーチを取らせないほど近づき、先程とは打って変わった攻撃の姿勢を見せた。
「くっ!‥‥ぐっ‥‥」
カイルの凄まじい剣技が炸裂する。
(まず……い‥‥この調子だと体力的に押しきられる……こんな所で負けたらあの方になにもできずに終わってしまう!)
「はあぁぁぁあああ!!!」
ゴブリンはカイルの攻撃を受けて、少しずつ疲れが見えてきている。
(こうなったら………。)
ゴブリンは荒くなってきたカイルの攻撃の一瞬の隙をついて、なんとか槍でカイルを引き離す。
引き離した時に1歩ほど後ろへ下がり、槍を後ろに構えて槍に気合のようなものを集め始めた。
「はあぁぁぁあああーー!!!」
ゴブリンの気合だめを見てカイルは本能的に危険だと感じ、攻めていたのをやめ、体2つ分ほどの距離を取りゴブリンの行動を伺った。
「な‥‥‥なにをする気だ‥‥。」
「ケケケ‥‥今更後悔しても遅いぞ‥‥貴様の体に大穴を開けてやる!」
そういうと、槍の周りに次第にオーラのようなものが纏われ始め、オーラを纏った一周り大きな槍となった。
「‥‥‥‥くっ………。」
僕はゴブリンの新たな技に少し動揺すると同時にゴブリンが次にどのような行動を仕掛けてくるかを考えた。
しかし考えがまとまる前にゴブリンが先手を打つ。
「これで……終わりだ!!」
その言葉の後に数Mジャンプし、カイルの頭の上で槍を突き立てた。
「デス・スピアー!!!」
ゴブリンがそう叫ぶと、今にもカイルを突き刺しそうな勢いで降り注いだ。
「一か八か‥‥‥やってやるよ!!」
僕は上から来る攻撃に腕輪のついた手を空にかかげゴブリンに向かって叫んだ。
「リチェンジ!!!」
するとその瞬間ゴブリンの前に、ゴブリンは姿を消しカイルの少し横に瞬間移動し、勢いのついた槍は地面に刺さり、その衝撃でゴブリンの下半身までもが埋まってしまった。
なにが起こったかを自分の状況を踏まえた上でも理解できなかったゴブリンは、土に埋まったまま戸惑いを隠せないでいた。
「クソ!‥‥お前、そんな技を隠し持ってたとは………。」
「‥‥タダの人間だと思ったら、まさかセレクターだったとはなぁ………。」
「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥」
カイルはゴブリンの首に短剣を突き立てて言う。
「おい‥‥ゴブリン、ほんとにあんたが俺の村を‥‥‥家族を……滅ぼしたのか?」
「そんなことが気になるのか?ケケケ‥‥今更言って信じて貰えると思わないが、俺はタダの偵察役だ」
「信じるも殺すもお前次第だけどな…。」
「じゃあもうひとつ聞く‥‥‥さっき言ってたセレクターってのはなんだ?」
「そんなんも知らなかったのか?‥‥まあそれもそうか‥‥」
少し息を吐いてゴブリンはカイルに説明をした。
「セレクターってのは俺たちがあの方から指令を出されて捕らえるよう言われてるお前みたいな能力者のことさ。」
「まあ捕らえる対象はなんでも、王になりうる器を持ったセレクター、4人いるらしいんだが‥‥その中の一人でも良いから拐ってこいって言われてる訳よ。」
その言葉に生唾を飲み込み少し戸惑うが、続けて話を聞く。
「‥‥そっ‥そのセレクターたちを集めていったいなにをしようって言うんだ?」
「なにを‥‥‥ってか?そんなもん俺みたいなやつに分かるわけないだろ?」
「念のため聞いとくけど‥‥お前は器持ちのセレクターじゃないよな?」
目をギロッと見開き、カイルの突きつけてある短剣を無視して冷酷な表情で問いただした。
「‥‥‥ぼっ‥僕は器持ちのセレクターじゃないよ?‥そんな事言われなかったし‥‥もし僕が器持ちだったとしたら、この状況でどうしろって言うんだ?………。」
カイルはゴブリンの首に、短剣をさらに近づける。
「もしそうなら、お前をあの方の元に連れてくだけよ」
「‥‥‥こっ、この状況をなんとかする手立てがあるとでも……??」
まるで獲物を絞め殺した後に美味しく頂く蛇のような、闘争心剥き出しの目をして、カイルの事を見ていたゴブリンはこう言った。
「いつでもここから抜け出せるって言ったらどうする?」
その言葉が放たれた瞬間、身も凍るような殺気を感じたカイルはゴブリンの首元にあった短剣を引いて後退りをし、身構えた。
「どうした‥‥??‥‥お前からしてみたら圧倒的有利な状況で後ろに下がって……。」
「そっ‥‥そんな事があるわけがない……!!!」
その言葉を吐き捨てると同時に、ゴブリンの首に短剣を突き立てて僕はゴブリンに抗い、鋭い眼光をゴブリンに向けた。
少しの間沈黙が続き、ゴブリンが痺れを切らし喋り始めた。
「ケケケケケ!!!‥‥そんなもん嘘に決まってるだろ?」
「この状況でどうしようもないのは見てわかるだろ‥‥冗談だよ冗談!!。」
ポカーンとした表情を浮かべたカイルは、バカらしくなったのか首に突き立てていた短剣を鞘に閉まった。
「そんな冗談を言うやつが、嘘言うはずないよな……。」
いきなりの展開にキョトンした顔をしたゴブリンは、カイルの行動に少し驚いていた。
「い‥‥良いのか?‥その短剣での拘束解いて‥‥。」
「だってお前、その状態から出られないんだろ?」
その状態とは下半身と武器が地面に埋まって身動きの取れない状態の事を言う。
「でも‥‥上半身は動くんだぞ……??」
ゴブリンは上半身は自由だと言うことを手をブンブン動かし証明する。
「でもそこから、動けないだろ??」
「そうだけど。」
「だったらもうそれ以上にやることなんてないだろ?」
「もし攻撃してきたらとかは考えないのか…?」
「そんなのできてたらさっきやってるだろ」
「なるほど……。」
ゴブリンは少し考え、自分が思ったことをそのまま伝えた。
「今度こそ俺の負けだよ‥‥お前とは戦う気がなくなった。」
カイルは少し驚いたが、少しだけ疑問にも思った。
「戦う気がなくなったって‥‥まさかまだ勝ち目があったのか!!」
僕はゴブリンに向かって身構えて、短剣の上に手をおいて警戒体制を取った。
「そんなんじゃないが、仮に戦えたとしても俺にメリットがないからな。」
カイルはゴブリンが言っていたことを思い出した。
(そういえば‥‥僕みたいな器持ちのセレクターが狙いだけど、さっき違うって言ったからか………。)
(なんだかんだ嘘ついといて良かったかも……。)
「そうか‥‥分かったじゃあ2つほど聞きたいことがあるんだけど聞いてもいいかな?」
「まあ、敗北者に答えられる事があったら答えてやるよ。」
「じゃあ1つ目、ゴブリンって呼んでたけどゴブリンにも名前があったりするの?」
「そういや言うの忘れてたな‥‥俺の名前はデルタ、デルタ・デモーニオだ」
「これから先会う可能性は低いだろうが、まあ覚えたきゃ覚えりゃいい。」
「デルタ・デモーニオか‥‥ザ、悪魔って感じの名前だね…。」
「そうだろう、そうだろう!!‥‥で、もう1つの質問は?」
「もう1つは、その突き刺さってる槍貰ってもいい?」
「俺じゃなきゃ持てない槍で、この突き刺さってるやつで良かったら好きにしろ。」
カイルは、喜んでその槍を貰うことした。
「ヤッター!‥じゃあこの槍貰うね!!」
そういうとカイルはデルタの前に突き刺さっている槍に向かって腕輪のついた方の腕を向けた。
(確か、自分の思ったことをそのまま伝える感じに……。)
「リムーブ!!」
すると先程まで刺さっていた槍が消え、デルタとカイルの目の前に瞬間移動してきたのだ。
これを見たデルタは思わず声をあげる。
「なっ‥‥なに!!‥俺しか持てないはずの槍がいとも簡単に‥‥。」
「これが僕の能力だよ!」
「危険な野郎だな…………。」
そしてそのあとカイルは槍の前で両手を広げて、デルタの方に顔を向ける。
「よく見ててよ、デルタ‥こっからが俺の力の真骨頂だからさ!」
そう言うと槍の方に顔を向けて力を込める。
(最初にやった見たいにやれば‥‥できるはず……。)
「はああぁぁぁー!!」
「リクリエイト!!!」
カイルが力を込めると槍は光だしみるみるうちに形を変えて、短剣と鞘の2つの形に変化を遂げた。
「やっぱり、セレクターの力はスゲェな……………。」
「そうだろ!これが僕のもう1つの役に立つ能力だよ!」
「まあ、戦闘向きの能力じゃあないけどね?」
「…………………………………。」
この瞬間を目の当たりしたデルタは、言葉がでないほどに驚きを隠せていなかった。
「待てよ、セレクターって二個も能力使えたっけか?‥そんな事できるのは器持ちのやつだけなんじゃ……」
その素朴な疑問にギクリときたカイルは、先程作った短剣と鞘を腰に差し込みそそくさとその場を去る準備をした。
「そっ、そんな事ないよ!たっ、たまたま2つの要素に使える能力だっただけで僕が器の持ち主なんかじゃないに決まってるじゃないか!!」
怪しそうな目でカイルを見つめるデルタだったが、今にもその場を立ち去ろうとするカイルに、少し納得する自分がいるのを異な忌めないでいた。
なぜかと言うとカイルからすればデルタは敵で、デルタからすれば、標的であるのだから。
「じゃあ色々聞けたし、また何処かで会えたら楽しく話でもしよう!じゃーねーー!!」
そう言うとカイルは、とても素早く土に埋まったデルタとの距離を離した。
(しょうがないな…)
デルタの少しの気遣いで、大きな声をだしカイルに言った
「そのまま真っ直ぐ行けば、この場所より少し小さい民家がある!!頑張って辿りつけよー!!」
カイルはその言葉が聞こえたのか、見えても見えなくても良かったのだろうが、敬意を込めて大きく片手を降ってデルタにお礼をした。
数分たつとカイルの姿は全くといって見えなくなり、その場には土に埋まったデルタだけが残ったのだった……。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「…………………………。」
「行っちまったか~、まさか俺様があんなガキにこのフォルムだといえ負けることになるとは………。」
「あいつもいないし、この辺でこの穴から抜けるか~。」
「ハアァァァァーーー!!!!」
するとデルタは自分の体に力を入れると、みるみるうちに体が大きくなり、自信が穴から出てきてその大きさは先程の体よりも2倍ほどの大きさに変わっていた。
大きくなり埋まっていた箇所が下半身から、両足だけになったのでその両足を軽くあげると、体は穴から抜け出し体も筋肉質な体と、硬質化した皮膚に覆われていた。
「ふぅ……久しぶりにこの姿になったが‥‥まさかこのいつもの姿になるまでに追い詰められるとは……。」
「やはりあの器持ちはもう少し強くなってから叩いた方が、叩き潰しがいありそうだ。」
(なぜ俺が、あいつが器持ちであるか気づいたかって?、そんなの簡単なことだ‥あいつは俺があいつに……カイルに念のため器持ちじゃないか聞いたとき、そんなの教えて貰わなかったし、といった。)
(その時にピンと来たのさ‥‥カイルが器持ちだと言うことにな!‥‥なぜなら、普通のセレクターに能力について教えてくれるやつなんか現れないからな!!)
(フハハハ‥‥‥あのガキも惜しいとこまでは言ってたが、まあ全部が全部できる訳じゃないみたいだ‥‥‥見た感じ相当のガキだったみたいだから、これからのあのガキの成長が楽しみだな…………。)
デルタは全てを理解した上で実り始めたばかりの蕾を潰すのではなく、見守る形で観察しながら立派に成長して実力が同じくらいになるのを待ったのだ。
「早くその能力を使って私と対等にわかり会えるようになるんだな……。」
「フフフフ‥‥フフハハハハ!!‥‥ハァーハッハッハッハ!!!………!!」
デルタは腕を組み真っ直ぐ立ち、カイルの向かった方向に向けて大声で笑った……。
「あの方に槍なくなったことどう説明しよう………。」
今回の話は唐突によくわからん敵が出てきて、主人公もなかなか活躍できた回だったのではないかな?
なんにしてもキャラの名前考えるのがスゴイムズい……。
もしかしたら他の人が考えつく安易な名前かも知れませんが、被ったときはそんときはそんときって事で、今回は1ヶ月ほど投稿が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
ここんところ忙しくて余り書けなかったんです…
こんな作者でもよければついてきてくださると嬉しいです。
これからも急展開やら複線やらなにやらできればいいな~って思っています。
長くなりましたが次の投稿は2週間後以内にできればな~と思っております。
というわけでこれからもどうぞよろしく~(笑)