プロローグ
お待たせいたしました~
新しいストーリーの始まりですよ~(笑)
前の話はなかったことにして新しく違う展開を作りました~。
タイトルと内容が変わってなにしたいんだこやつは…なんて思うかたもいると思いますがそんな自分でよければみてってください!
というわけで物語のプロローグです!
ちょっと少なめですが…ごゆっくりどうぞ~(笑)
目を覚めるとまだ意識がしっかりとしていないのか、景色がぼんやりとしていた。
目の前にはなにやら棒のような物が前に4つほど並んでいた。
そんな中で僕は意識があるということに気づいた。
意識があると感じたのは僕の手が動いて物の感触があるのがわかったこと。
感触があることで分かったのは自分の体と服がボロボロで、右腕だけが自由な状態で他の腕はなにかに繋がれていたということ。
それと同時に意識もしっかりしてきて、自分の置かされている状況を理解した。
先ほど棒が4つほど並んで見えていたのはこの部屋の鉄格子で、この部屋は薄暗い牢屋のような場所だということがわかった。
目の前の鉄格子は4本がまっすぐなっているが、どの鉄格子もボロボロになっていて、よく見るとどの鉄格子も錆びていてとても壊しやすそうにみえた。
なぜ自分がこのような場所にいて、このような状況になっているのか分からなかったが、僕がこの死刑囚のような状況になった記憶などが一切思い出せないことに気がついた。
僕が今まで過ごしてきた記憶はしっかりと残っていた。
町の皆は大丈夫なのか…?と思ったが、まずは自分の状況をどうにかすることにした。
幸い縛られていない右腕だけは動けるようだったのでなにか切れるものがないか辺りを見回すと、右側の古びたタンスのような物があった。
そのタンスの上には手を伸ばせばギリギリ届きそうな位置に、ナイフのような物が置いてあった。
今の状況から躊躇する必要もなく、自分の限界まで手を伸ばした。
「‥‥‥ーー!!とど‥‥‥け……」
ギリギリナイフの束のような場所に届き、ナイフを手にすることができた。
「はぁ‥‥はぁ‥‥これを使えばこの縄をとれる……」
ナイフは多少扱えたので自分を縛っていた縄を両足、左腕の順に順序よく切っていく。
体が自由になったことで僕は少しノビをして、目の前にあるボロボロの鉄格子を蹴飛ばした。
「とりゃ!‥‥‥なんでこんな所に閉じ込められてたんだ…?」
鉄格子を飛ばしたあと、少しの間自分がなぜ閉じ込められていたのかを考えたが分かりそうもなかったので、とりあえず薄暗い牢屋のような部屋の出口に進んでみることにした。
どうやら自分の部屋は一番奥の部屋だったようで、牢屋のような部屋を出てからは右側は壁で、左側は長い廊下が続いてるようだった。
廊下の上には点々と豆電球のような明るいものが照らしていて、部屋の中よりは明るい廊下が長々と続いていた。
先ほどまで縛られていた体になにか異常がないかと、自分の体の色々なところを動かしてみたがなさそうだったので長々と続いている廊下を走った。
奥の方まで走って行くとなにやら外の光のような物が見えた。
「はぁ‥‥はぁ‥‥あれは‥‥‥光??」
「やっと‥‥出口だ……!!」
外に出ると広がっていたのは記憶の中にある皆がいたあの町並みではなく、建物が崩れて木々は燃え盛り、脚の踏み場もままならないほどの建物の破片が町中を多い尽くし、まるでなにかに襲撃されたかのように町は崩壊していた。
そして僕の目の前は崖のようになっていたが、運よく右側に建物の瓦礫からできた段差があった。
が、この惨劇を目の当たりにした僕は町の皆がいないことと、この町が崩壊しているのをみてその場にしゃがみこみ、目から涙が溢れた。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!‥‥‥なんで‥‥どうしてこんなことに……。」
「皆‥‥‥‥僕が‥‥僕が何をしたって言うんだ!!」
僕はこの惨劇を受け止められず、これから先の人生等も諦めかけていた。
「もうどうでもいい‥‥こんな景色みたくない‥‥この結末を変えられなかった僕なんか………。」
そう言うとその場から立ち上がり、僕は目の前の崖から飛び降りた、できるだけ早く皆の元に行けるように頭から身を投げた。
「今から皆の元に行くよ…………。」
落ちながら最後の言葉を残したがとても高い距離から落ちたのか、地面に着く前に意識が途切れた。
その時、僕の周りを眩い光が包み込みその光に吸い込まれるかのように光に飲み込まれた。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「うっ‥‥‥‥ここは‥‥‥僕は‥‥死んだ‥のか……??」
目が覚めるとそこは真っ白なよくわからない空間にだった。
自分の体を動かしてみて問題ないことを確認すると今度は立ち上がり、この空間を少し歩いてみた。
少し歩くと目の前に階段のような物が見え、その上になにかがいるのが分かった。
そのなにかは明らかに人ではなく、とてもまがまがしい暗闇を放っていて、大きな丸い球体のような形をしていた。
「貴方は‥‥‥誰‥‥?」
謎の球体は答えた。
「私はヘラ‥この世界の絶望を司るもの‥‥お前がここに来たと言うことは1度世界に絶望したな?」
ヘラという球体の声は明らかに女の声だったが、高い声と低い声が一緒になったかのような少し聞きにくい声だった。
「絶望‥‥‥確かにこの世界に絶望はしたとは思う‥‥それよりも早く皆のところへいかせてくれ!」
「お前の言い分も分からなくもないが、このままこの場所から離すわけには行かない‥どうしてもいきたいと言うなら、2つの物を持っていってもらう必要がある……。」
「‥‥‥2つの‥物‥‥??」
「そうだ、1つはお前の絶望を塗り替えるほどの能力‥‥2つ目はその能力を得た対価を支払うことだよ。」
「その対価ってのは何を払えばいいの?」
「対価はこの場所から離れたときに自動で払われるものだ、何を払えばいいとかいうものはないわ」
「それをもらえば皆の元に行けるのか?」
「自分のいきたい道へ行けるかはお前次第だが、人間になせない力が扱えるようになるわ。」
「そんなものいらない!‥皆の元へ行きたいんだ!」
「いい忘れていたけど、力を貰わずにここから出ることは出来ない‥‥どうしても出たければ私を倒してでも行けばいい‥覚悟があるならね。」
「分かった‥‥その力を受け取って皆元に行くよ。」
「決まり‥‥この力はお前の精神の葛藤から生まれた力‥‥お前にこの力を与えよう………。」
ヘラがそういうとヘラの体の一部が僕を包み込み、暗闇の中に飲み込まれていった。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!………。」
書いてて思ったのは、色んな背景とか景色の描写を表現するのがとても難しくて、分かりやすい言葉にするのが難しかったです。
なんとかこれからうまく進めて行ければなぁ~って思います。(笑)
ではまた次回の話で会いましょ~(笑)