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どこかでこう、なげやりになってしまって

作者: 井坂津小津

どこかでこう、投げやりになってしまって

自分の虚栄心が口と指に蓋をしてしまって


言葉を並べるのは好きなのに

「小説」の二文字が言葉を乾燥させている


くるっとひねってばらばらにしておいた言葉が

乾燥して干からびて粉になって僕の目の中に入って

管という管に粉が入ってくる


粉は、やさしい粉ではない。顕微鏡でよくみてごらんなさい

これには棘があり、

これにも棘があり、

ほら、この粉の棘は君の眼の方へ先端さきを向けているじゃないか


こんな言葉遊びに何の価値があるか。

指の一つ一つを意識的に動かして、マウスを動かして、ようやく投稿する。


どこかでこう、投げやりになってしまって

自分の虚栄心が口と指に蓋をしてしまって


自棄と自尊心が競り合っている様を、誇らしげにほくそ笑む僕がいる。

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