1色 「春が来た」
初投稿です。よろしくお願いします。
この作品は
・ガールズラブ
・ほのぼの
・シリアス
・不思議な世界観 が含まれています。
拙い文章はこれから改善していくので、
末永くよろしくお願いします。
貴女が覚えてなくてもいいのです。私にまた色をつけてくれたから。だから、また目を開けて欲しい……。
「―――宵ちゃん、今宵ちゃん。日和川今宵ちゃん。おはよう。春ですよ」
優しい、しかし強い思いを纏った男性の声。16年間毎日聞いた、父の声。
「……おはよう、お父さん。……お母さんは?」
「ご飯を作ってくれてるよ。今宵ももうすぐ起きてくるはずだからって」
冬の間眠る父と私のお世話をしてくれるのは母だ。父が私より早く起きたときは、こうやって父と私の為にご飯を作ってくれる。
「よぃっ、しょ……」
「ぁ、今宵ちゃん、髪の毛が……」
「あ……」
見れば、布団は抜けた黒髪が散らばっていた。ふぅ、と溜め息をつき、起き上がる。いつものことだ。夏になればまた長くなる。立つと同時にふすまが開いた。
「あら、起きたのね今宵。おはよう。ご飯作ったけど、食べれる?」
「おはよう。今はいい。気分がまだ良くないから、散歩してくるね」
「起きたばかりなのに大丈夫かい?」
父が心配そうに聞いてきた。
「まぁ、冬の間ずっと寝てたし、運動にもなるでしょ。まだ朝だからお外涼しいわよ」
「お母さんもこんな感じだし、大丈夫だよお父さん。行ってくるね」
心配する父を見ながら外に出る。少し寒い。ゆっくり歩き出すと後ろから母の声が聞こえた。父と話しているようだ。
「そ~いえば、毎年かかってくる電話、今年もかかってきたわ。熱心よねぇ」
「感心してる場合かい。今宵ちゃんが居るときだけかかってくるんだろう?心配するじゃないか……」
……。そうか、今年もかかってきてたのか。熱心だなぁ。俗にいうストーカーという者に私はつけられているらしい。家族に害を加えないから、そっとしている。そうだ、本屋に行こう。そのストーカーはよく、私の行きつけの本屋にいる。散歩ついでにいってみよう。
いた。いつものフードを被って、本を見ていた。私はストーカーの顔が見たい。そう思っていたら、ストーカーはこちらに気づいたらしく、バレないように、こちらの行動をうかがっていた。
(お金持ってきてないから、帰ろう。ストーカーもいたし)
店を出て帰路を進んでいると後ろから気配がする。ストーカーがついてきているのだろう。顔が見たい。
(思い切って、振り返ってみよう)
思ったがすぐ、私はUターンしてストーカーの元に駆け寄った。
「だぁれ、貴方」
「んぐぅっ……!?」
側に行くと、風が吹いた。暖かい、春の風。でもストーカーの顔が見えるようになるくらい、少し強く吹いた。
「……!?えっ、女の子……!?」
白い肌に大きな赤い瞳。白い髪は隣の都市の住人の証。誰が見ても男とは言えない、そんな美少女だった。
初投稿です。むーんないとと申します。
高校第1回考査の勉強の息抜き()で書きました。勉強しなきゃ……。
質問があれば喜んで回答いたします。
自分で読んでも何が間違っているか
わからないところが存在しています。
だから、文の書き方でおかしな点があれば、教えてください。
教えて貰えると幸いです。
長文失礼しました。