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第1話 困惑

窓から光が差し込む。

もう朝か、今日は土曜日だしこの能力について色々試したり調べてみようかな。

そんな事を考えながらベッドから起き上がろうと思った。


「あっ…んっ…」


魅力的な声が聞こえる。

そして、柔らかい…?なんだ...昨日の人形か。


「ふぇっ…!」


最近の技術には凄いなほんとに…本物の胸みたいな感触だ、揉んだことないけど…。

そして今度こそ起き上がる


「あれぇ…?」


俺はついに素っ頓狂な声を上げてしまった。

まだ寝ぼけているのだろうか。

そこには本物の胸…いや…銀髪の女性が寝ていた…

そしてその女性は目覚めて声を放った。


「んぁ…おはようございます…優輝さん。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺は混乱している。


「????????????????」


あれ?このなんで俺の横に銀髪の女性が寝てるの?

しかもめっちゃ可愛いし…あれ?なんで?

どどど、どうすればいいんだ!

取り敢えず謝った方いいよなこれ。


「む、胸触っちゃってすみません...でもわざとじゃないんです!あ、あとどちら様ですか!?」


俺がそういうと彼女は一瞬凄く哀しそうな顔をしていたがすぐ笑顔に戻り


「…あっ...すみません初めまして!」


と大きめな声で言い放った。

いまいち状況が理解できん。

あれ?しかも昨日俺普通に寝たよな?なんでこんなことになってるんだ?

しかも可愛いし胸も素晴らしい…?じゃないじゃない。

まずなんでこうなってるか聞かなきゃ…俺が分からないなら聞くしかないよな。


「あ…あの!」


すると彼女から話しかけてくれた。


「はいっ!どうしましたか!?」


混乱しながらも応答する。


「た、助けてください!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


取り敢えず落ち着いて二人で話してみることにした。

彼女はある組織から狙われているらしい。

まずこの時点で何が何だか分からなかったが、彼女はその組織から逃げていた最中だったらしい

そこでこの男子寮があってなんとかここに逃げて俺の部屋の窓が開いていたらしく、俺の部屋に逃げ込んだが、そこで疲れが溜まっていたため俺のベッドで寝てしまったらしい。

悪の組織とかそういうものなのだろうか。本当にあるんだな。

取り敢えず色々聞いてみよう。


「あの、色々聞いていいですか?」


「あ、はい答えられる程度なら…」


「まずお名前を教えていただけませんか?」


「まだ言ってませんでしたね!私古賀ユキって言います。」


なるほどユキさんか…よい名前だ…あと良い胸だ…


「あの古賀さん、ちょっといいですか?」


「はい、何でしょうか?」


「その組織?からは何故狙われているんですか?」


そこで古賀さんは少し困ったような顔をして


「す、すみません…それはちょっと言えないんです…」


まぁそうだよな、組織?やらに狙われるってことはあんま人に口外出来ないことをしちゃったんだろう

そこはあまり触れないでいこう。


「あ、あと優輝さん、私のことはユキでいいです、あとタメ口でいいです。」


「名前で呼んでいいんですか?あと流石に失礼じゃないですかね?」


「大丈夫です、歳も一緒ですし私が呼んでもらいたいだけなので。そ、それに...」


それに?


「私たちって胸を触ったり触られたりする仲じゃないですか...」


顔を真っ赤にしながら謎発言をユキはする。

ナニコノコ...まぁ仲って程ではないけど胸触ったのは事実だしな。


「そ、そう言うなら、ユキと呼ばせてもらいま...もらうね」


「はい!」


ユキはさっきより表情が明るくなった。

それはいいんだ、だけど

色々疑問が湧く、まず何故俺の名前を知っているんだろう?俺の部屋のものはほとんど錦野としか書いていない、まぁまだ名前はいい、一番は窓から入ったってことだ。

明らかに嘘をついてるなコレ、まず俺の部屋は3階だし基本窓は開けないから鍵もした状態だ。

ユキ…何で嘘をついたんだろう...?取り敢えず能力の事とか聞いてみるか。


「えーとユキ?君って能力開花してる?」


「能力…ですか?すみません開花はしてるんですがそれを教えるのはちょっと...」


っていう事は能力がらみの事で追われてるのか。


「助けるって言っても警察とかに行ったほういいんじゃないか?」


「えーっと…警察にも実は追われているんです…」


「そうなのか…」


警察にも行けないとなると普通の子ではなさそうだな…

だけど!故意ではないといい胸を触っちゃったんだし、

匿うくらいなら俺でもできるしやれるだけやってあげるか。

追い出したら追い出したで面倒なことになりそうだしな。


「なるほど...苦労してるんだな、分かった俺ができる事なら手伝ってあげるよ。」


「本当ですか?ありがとうございます!」


と言っても本当に匿う事くらいしか出来ないんだよな。

まだこの能力のこと全ては理解できてないし

凄くめんどくさそうな事に巻き込まれたけど最低でも俺には今の能力もあるし、重症負ったり

将又(はたまた)命を失う事もないだろう。

そういえば...腹が減ったな。


「取り敢えず、何か食べる?何か作るよ」


気付けば朝の9時を過ぎていた、朝食も摂ってなかったんだ。


「えっと私が作りますよ!匿ってもらう以上私も何かしたいですし。」


「いや、俺が作るよ。って...痛って...」


突然昨日のような頭痛が襲う、また頭がグラグラして、目も勝手に閉じそうだ...


「ど、どうしましたか!?」


いきなり苦しみ出したもんでユキも心配しているみたいだ。

でもこの頭痛はきっと昨日の能力が開花した事による頭痛だろう。

特に問題はないと思う。


「い、いやさ実は俺の昨日の能力が開花したもんでさ、まだその能力が安定していないんだろう。それで多分頭痛がしたんだと思う、大丈夫だよ。」


それでもユキは凄く心配しているような顔だったので

ちょっと横になることにした。


「ちょっと横になって休んでるよ。」


「本当に大丈夫ですか?無理しないでくださいね...」


匿うと言ったそばからこれか...俺って情けねーなぁ。

逆にユキに飯とか作らせちゃってるし...

しばらく横になっているとユキが二人分の朝食を作ってきてくれたようなので起き上がる事にした。


「匿うって言ったのに飯とか作らせちゃってごめんね。」


「大丈夫ですよ、それより調子はどうですか?」


もう頭痛もしないし大丈夫だろう


「あぁもう大丈夫だよ、ごめんね心配もかけさせちゃって。」


「大丈夫なら良かったです!...前は...こと...なかった筈...」


心配掛けさせちゃったかな...最後の方何か言ってるような気がしたが気のせいみたいだし。


「朝食を冷めないうちに頂いてもいいかな?


「はい!どうぞ...お口に合うかは分かりませんが食べてみてください。」


ユキが作ってくれたのはパンとベーコンエッグと野菜のスープ

うん、普通に味も濃くないし、美味しい。

会話もする事なく黙々と食べていく。

気付けばもう満腹だ。


「美味しかったよ、ご馳走様。」


「お粗末様でした。」


さてこれからどうしたものか

今日は土曜日だけど外に出て鍛えるのやめておこうかな。

この子の為にも、一人にしては置けないしな。

ましては一緒に外に出るのも追われてるのなら控えた方がいいだろう。

まぁでも飲み物とか買って来るくらいなら大丈夫か。


「何か飲み物とか買ってこようか?」


「大丈夫です!ここで匿ってもらうだけで十分なので...」


「そういえばどのくらいの期間匿えばいいんだ?」


「三日ほどいいですかね...?」


三日か...まぁその位なら大丈夫だろう

こんな可愛い子と過ごせるのなら一週間でも一ヶ月でもぶっちゃけ良いんだけどなぁ。

まぁそんな居ても申し訳ないと思うばかりだろうし


「組織ってのは大きいものなのか?」


やっぱり追われてるってのが気になるので聞いてみる事にした。


「大きいと思います...」


どのくらい大きいのかは分からないが男子寮に手掛かりも無しに尋ねてくることはないだろう。

すると玄関の方から


(ピンポーン)


チャイムが鳴る。

もしかしてもうバレたの?その組織ってそんな簡単に居場所とか特定できちゃうの?

まぁ宅急便かもしれないし、少し様子を見てくるか。


「ちょっと見てくるね、じっとしてて」


「わかりました...あ、あの一応気をつけてくださいね。」


「分かってる。」


音を立てないようにドアに近づき、恐る恐るドアを開ける

外には警察らしき人がいた。


「すみません、保護課の者ですが...」


保護課、警察ではいくつかの課で役割が分けられてるらしいが保護課は危険な能力者などを保護、観察する。

それが保護課らしい。

危険といっても俺のような能力のレベルが比になるものではないらしい。

本当にいるかは不明だが、時間を停止させたり、自分以外の人を操ったりできる能力だとからしい。


「はぁ...それでご用件は?」


「実はこの辺で危険な能力者が目撃されたと言う情報がありまして...」


多分ユキのことだ、やはり普通の能力じゃないんだろうな。

場所がバレたのか...?


「はい...それで?」


部屋の中調べさせてもらうとかだったら大変だな...


「しばらくの間外出を控えてもらいたいのです。」


なんだ、バレてはいないのか。

良かった、焦ったなぁ。


「成る程、分かりました。」


「ご理解ありがとうございます。」


そう言うと警察らしき人もすぐ帰っていった

ふぅ...にしては警察はここら辺パトロールはしてないみたいだな。


「警察の人でした?」


「あぁ、でもこの場所はバレてはないと思うよ。すんなり帰っていったし。」


ふと窓に近付き一階の様子を見て見ると何人かの男子寮の生徒達が集まっている

その側には警察らしき人たちもいる。


「一階にかなりの人数の人達が避難してるみたいだけど、外出控えて部屋にいろって言ってたけど避難した方いいのかね」


「でも何で避難してるんでしょうかね。」


確かに、男子寮の中の方安全だと思うんですけど。

何でだろう。


「多分警察の人たちいるし、そっちの方があんぜ––––––


バリ..バリバリと大きな音が鳴る

隣の部屋から大きな穴が空いていた。

一瞬で出来事で戸惑う。


「な、なんだ!?」


「動かないで!」


そう大きな声で発したのはその大きな穴から出てきた先ほどの警察の人だった。









誤字脱字、表現のおかしい所などありましたら、ご指摘ガンガン頂けると助かります。

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