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白内障のアレコレ、瞳孔拡大の日々

作者: 紀奈

 視力低下に悩み、このままでは運転もできないし読書中毒なのに小説も読めない と悩み始めた私に眼科でくだされた診断は、白内障でした。

 結果として日帰りで白内障手術をして、片目35万の多焦点レンズを入れた、そんな私の覚書です。


 なお、医療知識もなく治療される側からの視点として書いております。

 実際にお悩みの場合は個別の症例もあると思われるので、参考程度にとどめおき下さい。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一日目


 ド近眼で50代のため老眼も入っている私ですが、メガネを作ってから半年ぐらいしかたたないのに度が合わなくなってきたため、近所の眼科へ行くことにしました。

 その時の気持ちは『物がぶれて見えたりしてるのは乱視のせいで、その補正が入れば大丈夫では?』でした。

 その日は視力検査の後「自動車を運転せずに明日もう一回らっしゃい」でした。



二日目


 翌日は眼底検査とやらのため、目薬を何回かさされて瞳孔を拡大させ、結果として「白内障という病気だから手術するしかないね」と言われてしまい、大ショックでした。

 その時の気持ちは『先生、半年ぐらい前にも同じ検査して「あなたの白内障の状態は問題無くて大丈夫ですよ」で、新しい眼鏡の処方箋くれたじゃないですか』でした。

 瞳孔を拡げて撮った写真をパソコンに表示し、隣に悪化した白内障患者のレンズと比較して「ほぉら、あなたの目はこんなに綺麗」だったじゃあないですか?


 白内障については前回検査して大丈夫とでてたからと、想定外と考えもしていませんでしたが、「白内障の影がちょうど視力に影響する真ん中にかかっているので、視力低下が起こるんだよ」という話をされてはしかたがありません。


 瞳孔拡大の影響で目をチカチカさせながら、手術のできる総合病院の紹介状を手に帰宅したのでした。


 その日の夜は視力低下のおメメをしばしばさせながら、パソコンに向かって『白内障』をググッてみました。

 まずヒットするのが全国の眼科のホームページ。そして多焦点レンズのご案内でした。


 『簡単に云えば、加齢の影響で眼球の中の水晶体が濁り、光を通しにくくなる結果見えにくくなる病気ですよ』と、各眼科のホームページに丁寧な説明がありました。

 進行を抑える薬もあるようですが、現時点で眼鏡をかけても支障をきたす視力な私向きではありません。

 手術して濁った水晶体を人工のレンズに交換すれば、治る眼病なのは良かったと思うことにしました。



 そして多焦点レンズです。


 一般的な治療としては単焦点レンズを使った手術で、健康保険が使え片目4万位だそうです。

 しかし、保険外ですが片目35~40万出せば、もっと便利なレンズが在ると云うではありませんか。


 たとえば単焦点レンズだと、近くの読書に合わせたレンズを入れれば遠くを見る場合は眼鏡を必要とし、運転に合わせたレンズを入れれば読書には眼鏡が必要になりますが。

 対して多焦点レンズは遠くと近くの二ヶ所に焦点が合うため、日常生活には眼鏡がほとんど必要なくなるとうたわれていました。


 最近は運転用のメガネをかければナビが見れずスマホも見れず。

 パソコン用のメガネをかければ読書はできず運転も無理で、眼鏡の付け替えに疲れた私には朗報に思えました。(遠近両用眼鏡は視力低下に追い付かず、運転用近眼メガネ・パソコン用中距離メガネ・裸眼の読書で対応してました。)



三日目


 翌日、紹介状を手に某医大の眼科医長に五時間待った診察の末「うちは多焦点レンズは取り扱ってないから、もう一度地元の眼科で相談したら」でした。(ちなみに、手術なら入院三日と云われました)


 『せっかく医大眼科医長の紹介状を書いてくれた地元眼科の先生には相談しづらいよなぁ』と思いながら、またもや瞳孔拡大の影響で目をチカチカさせながら『多焦点レンズの眼科はどこだ~』と帰宅したのでした。


 再度ググッて見たところ『多焦点レンズは厚生労働省より先進医療機関に認定された医院であれば、手術代は自己負担だが、手術前後の診察や投薬は保険適応』とありました。

 つまり、厚生労働省のホームページを見ればいいよなぁと思った私は甘かった。

 ズラズラと認定病院が記載されてましたが順不同、しばしばするおメメには見辛いことこの上無しです。せめて地方別に分けてほしいものです。

 何とか都道府県の表示から近場そうな眼科を見つけては、眼科のホームページをチェックを繰り返し、いくつかピックアップしたなかから内容を確認、近くて安心できそうな医院を選びました。

 ネットでの予約が可能だったので予約して就寝しました。

 なんか、毎日疲れてます。



四日目


「多焦点レンズでお願いします」

 もろもろの検査が終わった後、すっかり多焦点な気分の私は高らかに宣言しました。今後の読書とドライブに快適な人生の為なら八十万も何ぞやです。

「手術自体は同じだし、今から予約しても順番待ちで二ヶ月後だから、それまでよく考えてみなさい」と先生には注意されました。今考えるとテンションおかしかったかもしれません。

 ただ「横文字保険会社の『先進医療特約』に入っていれば、手術代が出ますよ」のコメントに今度はそっちに意識が飛んでしまいました。


 三日連続の瞳孔拡大で目をチカチカさせながら「保険会社~」と言いつつ帰宅。連絡をとりました。


 入ってました『先進医療特約』ただし、一年半前の見直しの時に。

 

 ガンの治療とかで必要になるかもなぁ、年千円強の追加だからokと思った覚えあります。


 原則として、入って一年間はつかえ使えないが、二年以内の場合調査が入るかも知れない。発症した日が問題とのことでした。

 発症した日ってどの時点かなって思いましたが、まぁいいかで流しました。「白内障で使われるかた多いですよ」のコメントはいただきました。

 二十年前に入った保険ですが一回も使ったことないですし、役にたつところもみせてほしいものです。



1ヶ月後


 ずいぶん久しぶりな感じで眼科へ行きました。

 手術1ヶ月前の検査の日です。血を抜かれたり、アレルギーの有無を聞かれたり、綿密な眼のデータを調べ、手術迄の予約を纏めて取る日でした。半日かかりました。

 視力検査も念入りで、アイマスクに空いた小さな穴から見て検査なんて初めてでした。

 前回頂いた『多焦点眼内レンズのご案内』小冊子(患者用に字が大きい)や、DVD(白人老夫妻出演)で疑問点も有りましたが、長い待ち時間と大混雑な院内に小心者の私は何も聞けずに帰宅しました。


「私に多焦点と単焦点どちらが向いてますか?」も「白内障の発症っていつですか?」も「2㎜の切開でどうやって6㎜のレンズを入れるの?」等、何にも聞けませんでした。まぁなるようになるさの気分です。

「そう言えば知り合いのおばあちゃん、八十過ぎてるのに眼鏡無しで新聞読むんだけど、十年間前に白内障の手術してたわよ」の知人の話についても聞きたかったです。

 海外では、老眼の治療として多焦点レンズを入れる場合もある』とDVDではコメントしてました。近眼・老眼一気に解決は嬉しいですよね。


 現時点で初来院した1ヶ月前より、症状は目に見えて悪化してます。


 昼間はまだましですが、夜の運転は特に見えづらく自粛です。

 日射しは視界に太陽があるだけで眩しく、ライトはボヤけたり信号の光は3つに分身して見えます。


 近くもダメです。特に財布の中の小銭が見えません。暗くて見分けがつきません。

 裸眼で読書は出来ますが『小説家になろう』サイトはパソコンで読むと疲れるので、タブレットで読みます。顔の傍20㎝の近距離読書です。

 パソコンは、中距離用メガネをかけても運転用メガネをかけてもぶれて見辛く、使用する機会は減りました。買ってて良かったタブレットです。

 裸眼で読書が出来る内に手術になるよう、ハラハラする毎日です。




手術後の「白内障のアレコレ、手術って」と「白内障のアレコレ、近視は治ったけど」も書きました。

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