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俺の生き様  作者: ジャン
11/15

第10話 相棒



…………びっくりだ……


ん?なにがって?そりゃあ………なぁ?

だってアヤは護身術程度だって言ったよな?なのに魔物とか倒せるのか?

……イヤ、一匹とかならわからなくもないけどよ、なんで10匹くらい一気に相手にして一瞬なの?

囲まれたと気付いたら、次の瞬間にはもう全滅してたよ!!

「…………」

「バンさん、どうしました?」

「……すげえな…」

「えっ、そうですか?」

だって一瞬だったよ。普通にすごいだろ。

「アヤちゃんすごぉ〜い!」

「ありがと、ユイ」

「なぁ、アヤ?」

「はい?」

「なんでマムシ来た時それ使わないかった?」

「だって………」

そう言ってアヤは涙ぐむ。………やべっ!!また泣かしちまった!!

「あ〜、もう」

「ふにゃっ」

アヤをそう言って抱きしめる。

「ワリィ、やな事聞いちまったな」

「……いえ…」

「怖かったんだよな」

「……はい…」

「ごめんな」

そう言って、さっきよりアヤを強く抱きしめる。

しばらく俺の胸に顔を押し付けて声を殺して『う〜』って、泣いていたが時間がたつと落ち着いてきた。

「バンさん」

「ん、どうした?」

「……してください…」

「何を?」

「……キスしてください…」

「……マジで?」

「マジです」

「……本気で?」

「本気です」

「……マ

「しつこいです」

「………」

「ジ〜〜〜」

なんかすんごい見られてるよ!!

………あ、ヤベェ。すんげー可愛いいんだけど…

「ダメ…ですか?」


「……」

不安そうな顔でこちらを見てくるアヤ






「あの、バ

『チュッ』

「っ!!!!」

最初、アヤはかなり驚いていたが途中から眼を閉じ抱き返した。そして、しばらく余韻に浸っていた俺とアヤだったが、足元から聞こえたユイの声で我に帰り慌ててアヤと離れる。

「んっ……」

アヤは物悲しげに俺を見ていた。なので頭を撫でてやると嬉しそうに笑った。

「おいおい、ずいぶんと見せ付けてくれるじゃないか?バン?」

突然聞こえた表皮とした男の声に過剰に反応したのは、アヤとユイだ。声が聞こえたらすぐに俺の後ろに隠れて、声のした方を睨んでいた。

 声のした方には、長身でヒョロっとした白髪の男が立っていた。

「どこから見てたんだよ、しかもご丁寧に気配まで消してよ。趣味ワリィぞマサキ」

「バンが女の子を泣かせた当たりからだよ♪」

「ほとんど最初からじゃねぇか」

「…あの、バンさん?」

「どうした、アヤ?」

「お知り合い……ですか?」

「あぁ、そういや言ってなかったな。こいつはマサキ。俺の相棒だよ」

「相棒……ですか?」

「そっ、はじめまして。バンの相棒してるマサキだよ。よろしくね」

そう、この長身で飄々とした奴は俺の相棒のマサキ。まぁ、最初は殺し合いしてたけど、まぁ色々とあって相棒になったんだ。

「で、バン。この女の子達はどなた?」

「あぁ、この後ろに隠れてるのがユイ。そんで俺の隣にいるのが

「バンさんの婚約者のアヤです。」

「そう、婚約者のアヤだ。って違うわああぁぁぁぁぁ!!」

「そっか、バンの婚約者さんか、よろしくね。アヤさん♪」

「話しを聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「はい、よろしくお願いします」

「お前も頷くなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「バンも隅に置けないないなぁ♪」

「ちげぇっつってんだろうがぁぁぁぁぁ!!!!」

「バン、うるしゃい」

「ッ!!!………」

ユイに最後を締められて俺は黙って沈黙するしかなかった。

「ハハハ、バンをいぢるのは終わりにして、本題に入ろうかい♪」

「こっの野郎………」

「ハハハ、睨まない。睨まない」

「……まぁいいや。んでちゃんと全員助け終わったのか?」

「もう終わったよ」

「さすが。お疲れさん。相変わらず仕事がお早い」

「ありがと♪」

さて、頼み事も終わったし後は、アヤ達を届けて終わりか。って

「アヤ?」

アヤがすごいキョトンとしている。

「どうした?」

「あの仕事って?」

「あぁ、さっきも言ったろ。頼み事の一つをマサキに頼んだんだよ」

「頼み事の一つ?」

「そっ。僕がバンから頼まれたのはレイザーの壊滅と、レイザーに捕まってる人達の解放。もう終わって、解放した人達はバンのお父さんの村にいるからね。ちなみにレイザーは壊滅したよ♪」

「レイザーが…壊滅?」

「うん♪」

「……じゃあ私はもう……」

「もう怖い事なんてねぇって事だよ。アヤ」

震えてるアヤの頭に手を置いて笑っやる。

「さぁ、泣くのは後だ。さっさと帰って親に会いにいこうぜ」

「……はいっ!!」

「ユイもお母さん達にあえるの?」

「言ったろ。合わせてやるってな」

「バン!!大スキ!!」

言ってアヤとユイは抱き着いてきた。

もちろんマサキに茶化されたが。

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