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喜怒哀楽

作者: 桐谷瑞香

この詩はブログ2周年を記念して、リクエストされたものを執筆したものです。

詩のわりには長めの内容で、たどたどしくも飾らない真っ直ぐな気持ちを綴っています。

なるべく多くの人に共感できるような内容で書きました。

よろしければ、自分自身に当てはめながら、読んで頂けると幸いです。


『喜』


 初めは小さな頃のささやかな興味から

 その想いがいつまで続くとは限らない

 いつかは他のことに興味がいくかもしれない


 だけどその瞬間は

 ただ楽しかった


 喜ぶということが実感できた

 興味から楽しみへ

 いつしか大切な存在へとなっていた


 小さな想いは続けることで

 自分にとって何よりも大きなものへとなる

 燦々と照らす太陽の下で

 ゆっくりと大切なものと共に歩き始めた




『怒』


 すべてが順風満帆に行くわけではない

 突然目の前に壁が立ちはだかる

 続けることの楽しみが

 苦しいものとなる


 立ち止まり

 もがき苦しむ

 怒りに任せてしまうこともある


 楽しいと言う想いはなくなった


 激しい雷の音が鳴り響く

 心の奥底にも突き刺さるような音

 それがいつまでも耳に残り続ける 




『哀』


 雷の音が小さくなった

 やがて雨が降り始めた

 怒りを洗い流してくれるような雨

 空を見上げれば

 激しい雨が顔に降り注ぐ


 心は落ち着きを取り戻す


 気が付けば

 頬に雨以外の水滴が流れていた


 悔しさ

 切なさ

 辛さ

 後悔


 あのときに戻りたいという

 切実なる想い


 けど戻ることは叶わない


 叫びたい気持ちを抑えて

 道を進み始める




『楽』


 雨が降りやんだ

 黒い雲の間から

 光が射し込んでくる


 顔にその光が当たる

 心の闇にも光が射し込んでくる


 それを受け取ると

 唐突に歩みを止めた


 戻ることはできないが

 振り返ることはできた


 そこにはその瞬間の様々な気持ちが残っていた

 ずっと続けてきた大切なものは

 一本の道となって今まで導いていた


 先を見たが

 道はない


 これからは自分で道を作らなくてはならない


 しかしこれまで通った道が自信をくれた

 もう導きがなくても

 自分の力で進める

 

 最後にもう一度だけ

 自分の道を振り返る

 自然と笑みがこぼれた


 これから進む自分の道

 わからないこと

 不安なことはある


 だが自信を持ち

 前をしっかり見れば

 踏み出すことができるだろう




お読み頂き、ありがとうございました。

少しでも共感して頂けたら幸いです。

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