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雰囲気文学  作者: もーふ
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ジャポンブーメランセンター

 数年前にジャポンブーメランセンターが設立し、ジャポンは個人の言動を監視する超ディストピア社会になってしまった。個人が過去に発言したことと矛盾していることを発言するとブーメランセンターの職員がどこからともなくやって来て、ブーメランの形をしたクッションを投げつけるのだ。ブーメランといっても実際は柔らかいクッションなので痛くはないし、職員はその道のプロなのでブーメランを投げる対象の年齢、既往、体調、今いる場所などを考慮して、怪我しないようにしているらしい。

 赤信号で足を止められ、少しぐらいいいかと呟いて道路を渡る。渡り切ったところでブーメランを投げつけられる。痛っ…くない。

「ピピー!貴方子どもがいる前では赤信号無視するのはダメだろと言ったのに無視しましたね!」

ガキなんかいなかっただろと、振り返るとランドセルを背負った子がいた。

「気づきませんでした、すみません。点数付けるのは許してください」

「駄目です。自分の発言を守らなかった貴方が悪いんですから」

 目の前の職員がそう言ってから、その職員に対してすぐにブーメランが投げつけられる。

「ピピー!貴方この前は子どもいるのに気付かなくて赤信号無視した人は許したのに今回は許しませんでしたね!」

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