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雰囲気文学  作者: もーふ
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森のお化けにご用心

 森の奥に入ると悪いお化けに食べられるんだよ。そんなことを村の大人の人たちは僕たちにこぞって言う。でも最近分かってきたけどあれは大人達がよく言う嘘の一つだ。悪い子のところにプレゼントは来ないとか、雷が鳴ったらお腹を隠さないと臍を取られるだとか。でもそれは子供にいい子にしてほしいからで、寒くなって風邪を引いて欲しくないからだ。

 だから本当は悪いお化けなんていなくて、子供が迷子にならないように大人たちが怯えさせてるだけだ。そのことに気づいた僕は大人にバレないように森の奥に入っては探検を繰り返していた。

 探検するのを繰り返していたら泉の近くで年が同じくらいの笑顔がよく似合う元気な子供と会った。話を聞くと彼の家は森の奥にあるらしく、よく森に来ては遊んでるらしい。

 それから二人で泉で水を掛け合って遊んだ。遊びに夢中になりすぎて服をビシャビシャにしちゃったけれど、体を拭くために彼が家に案内してくれた。

「ただいまー。餌もとってきたよー」

「え、餌って何?」

「知らないの?。森の奥に入ると悪いお化けの話。子供って大人より柔らかくて美味しいんだよね」

 そう言った彼は会った時と同じようにニコニコと僕を見つめてた。

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