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雰囲気文学  作者: もーふ
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笑うと花が咲く人

 花が咲くように笑うという比喩はよく聞くがまさか本当に笑うと花が出てくる人がいるとは思わなかった。なんと彼が笑うと花が出るようになったのだ。彼が笑うと花びらが舞う時もあるし一本の花、例えばチューリップとか百合とかひまわりとか、名前も分からない花が出る時もあった。最初は驚き興奮したものの、笑った後に舞った花びらは後で回収するのが大変だし、一本の花が出てきてもすぐ地面に落ちてボトッと音をたてるのはシュールな事極まりない。笑うと花が咲くというのは想像よりも幻想的ではないのだ。

 本人に花を意図的に出せるかと聞いてみると、何回か試して見たが咲かなかったらしい。自分で制御出来るものではなく、以前に笑ったときに急に薔薇がでてきて指に棘が触れて怪我をしたこともあるそうだ。笑うと花が咲くのって結構大変なんだよねと彼が苦笑した次の瞬間、彼の周りに花びらが舞った。

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