体育
金曜日の7限には体育がある。
俺は運動することは別に苦痛とは思っていない。むしろ嬉しいし、体育は中学の時、評定は1番上だった。
この学校はいくつかの女子更衣室があるが、その中の1つが男子更衣室となった。
俺は男子更衣室の場所をしっかりと確認して向かった。
男子更衣室には先客がいた。もう一人の男子生徒だ。俺は入学式の時は友達になりたかったが、今はそうではない。とりあえず、話かけないように着替えを始めた。
「たしか君は大森くんだったよね」
その男子生徒に声をかけられた。関わりたくないなぁ
「そうだけど」
「僕は佐藤 シュウだ」 キラーん
クソどうでもいいです。てかなんか変な効果音が聞こえたような。気のせいか。
「大森くん、きみに聞きたいことがある」
「なんだ」
「美ヶ原 可憐 についてだ」
あぶねー 一瞬動揺しそうになったじゃないか。
「それがどうした?」
「美ヶ原はすごい美人だ。僕が今まで見てきた中で一番だ」
たしかに美ヶ原は美少女だ。他の男子が惚れるのもわかる。
「たしかに美少女だ」
「だろ。そこで美ヶ原を僕のコレクションに入れたい」
「コレクション?」
こいつかハーレム結成してるやつクラスの女子が噂していたわ。
「ようするに、美ヶ原を僕に惚れさせたい」 キラーん
絶対無理だと思う。だってあの美ヶ原さんだよ。しかも俺の彼女ですから。
「そうなんだ。頑張ってくれ」
「そこでだ。きみ美ヶ原について何か知っていることはあるか?」
「ないね」
料理が上手いやら、ストーカーのプロだとは言えないな。さらに俺の彼女なんてなおさら言えない。
「そうか」
と佐藤は言い残し校庭へ向かった。
俺も着替えが終わったので校庭に向かった。佐藤はさっそくハーレムを結成していた。
「シュウくんのジャージ姿カッコいい」
「ほんとほんと」
「やめてくれよガールズ恥ずかしいだろ」 キラーん
「きゃー」
うるさいなぁ
今後絶対に関わりたくない集団ベストスリーに入るわ。
俺はうるさい集団の横を通り過ぎ、先生がいるところへ向かった。
「奏くん」
俺は美ヶ原さんに声をかけられた。
「なんですか?」
俺はとんでもないものを目にしてしまった。美ヶ原さんのジャージ姿やばすぎる。制服ではよくわからない二つの山に短パンから伸びた脚が白く美しい。
「私のジャージどう?似合ってる?」
どうって?すごく美しいし目の保養になるぐらいだ。
「うん。似合ってる」
「そう。よかった」
美ヶ原 可憐 視点
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奏くん私のジャージ姿見て似合ってるって言ってくれた。特に脚をじろじろ見てんのバレバレだっぞ。
まぁそこが可愛いんだよね奏くん 大好き。
今日肌寒いの我慢して長ズボンじゃなくて短パンにしたのが奏くんには効果抜群だね。
てか奏くん狙っている人結構いるから他の女子も露出高めだなぁ。
奏くんは絶対私のモノ 誰にもあげないよーだ。
でもさっきから奏くんの目線がチラチラ別の女子にいっているのが気になるなぁ。そうだもっと近づいて胸チラしようかな。恥ずかしいけどやるしかないね。
大森 奏 視点
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おい いきなりこの美少女前のめりになったぞ。
すごい胸がチラチラ見える。ブラジャー見えちゃったよ。ピンクだねー
いかんいかんこれ以上見たらさすがに「何見てるのよ変態」って言われ兼ねない。
てかこの美少女いつまで前のめりなんだ。まさか意図的に。いやそれはないな。でもそうだとしたら美ヶ原さんまた顔赤くしてるし自分でやってるんだからねーこれくらい慣れてほしいね。
俺もやばい。さっきから目が胸から離れない。
俺はもう少しで下半身に違和感を感じそうだったので
「いつまでその状態でいるの?」
「ひゃ」
何?めちゃくちゃびっくりしたんだけど
まさかの本当に意図的だとは思わなかった。
しばらくして授業が始まった。
今日は100メートル走のタイムを計るようだ。
走った結果俺のタイムは13秒だった。
てかさっきから女子が走ってるのを見てるけど小さいのと大きいのがたくさんあっていいなぁ(何とはいってないぞ)
お、次美ヶ原さんが走る番じゃん。美ヶ原さん気のせいかな、こっちめちゃくちゃ睨んでいるんだけど。まぁ気にしない。
美ヶ原のタイム12秒
クソ早くね。
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