デート お泊り編4 ベッドの上で
俺たちは部屋で寝る準備をしてた。
今日はとても疲れた。だって、朝から美ヶ原さんに起こされ、デート行くことになり、しかもそれが泊まりで、おまけに美ヶ原さんとお風呂に一緒に入ることになるなんて、こんなことは入学式の時は思いもしなかった。
付き合って、あまり時間がたってないのに、、一週間もたってない。
「電気消すよ」
俺は隣で横になっている美ヶ原さんに声をかけた。
「いいわよ」
「おやすみ」
「おやすみ」
おやすみっと言ってから三十分がたったが全く寝れない。疲れているのに。理由は簡単である。隣に美少女がいるからだろう。美ヶ原さんはすっかり寝ていた。寝息が聞こえる。
スゥースゥー
ここでたぶん理性が保てない人はとっくに襲っているだろう。だが、俺はそんなことはない。確かに美少女としたいという気持ちはないわけではない。俺は強制的に付き合っている。それは本当に付き合っていると言えるだろうか?たぶん俺は、告られた時少しも好きという感情はなかっただろう。でも少しずつ美ヶ原さんを好きになっているのは自分でもわかる。
俺も早く寝ないと明日がやばい。明日はたくさん歩かないといけないし、美ヶ原さんを今よりももっと好きにならないと。
え?美ヶ原さんなんかこっち寄ってきたんだけど俺の寝られるところすごく狭くなったような。これじゃあ、余計に眠れなくなる。どうしよう?少し美ヶ原さん転がしてみるか。俺は起こさないように美ヶ原さんの横を押して転がしてみたが、全く動かなかった。まるで意識があるような感じだった。
美ヶ原さん起きてね?ちょっと試してみるか?
「はぁ〜はぁ〜」
俺は興奮しているような感じの声を出した。
ピクッ
美ヶ原さん少し動いたね。もう少し試してみるか?
「可憐襲っていいかな」
名前呼びからの直球に聞いていく。ちょっと名前呼びは恥ずかしいけど。
あれ?今普通にうなずいたよね。最後にもう一個
こちょこちょ
「キャーいひひひひひひ」
「美ヶ原さん起きてるね。起きてるなら、自分の定位置へお戻りください」
「バレてたか」
美ヶ原さんは素直に戻っていった。
そしてこう言った。
「なんで何もしてこないの?」
「俺は理性が保たれているからな」
「そうなんだ。たぶん他の人だったら絶対襲ってくるのに」
たしかにそうだ。
「実は昔襲われたことがあるの」
「そうなの?」
「私中学生の時、読者モデルをやっていたの」
まぁこの美少女ならやってない方がおかしい。
「そうなんだ」
「北海道で仕事があったの本当は日帰りの予定だったけど、天候が荒れていて帰れなくなったの。いつも一緒に写真を撮ってもらっている中学生の男子がいたんだけど。その人と部屋が一緒になったのよ。カメラマンは中学生だからまだ一緒で大丈夫だよって言っていた。私もいつも一緒に仕事してすごく信用してたから、大丈夫だと思っていた。けどね夜いきなり私のベットに入ってきて、「しよ」って言われたの。「ヤダ」って言ったんだけど無理やりされそうになったから、私は必死になって逃げていた。カメラマンに電話してその男の子を引きとってくれた。その後私は読者モデルを辞めてしまった。信用していた人が野獣になったんだもん」
「それは大変だったね」
この美少女過去にそんなことがあったんだ。俺は無性に腹がたった。そして美ヶ原さんにこんな言葉をかけてしまっていた。
「何があろうと、絶対に美ヶ原さんを守って見せるよ」
「ありがとう」
めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。三十秒前に戻りたいよー。
「すごいよね。奏くん」
「何が」
「自分を保つことができて」
たしかにそうだ。俺が襲わないのはまだ本気で美ヶ原さんのことを本気で好きではないからだと思う。好きになっている途中である。
「あ〜そうかも。もしも俺が理性を保てなくなって、美ヶ原さんのことを襲ってしまうかもしれない」
「本望よ。だって、好きな人に襲われるの私はすごく嬉しいんだもん」
「そうか」
俺は少し照れていた。そして美ヶ原さんをさっきより好きになっていた。そしてこのデートが終わる頃にはもっと好きになっているだろう。
美ヶ原 可憐 視点
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はい出ました。奏くんの「守ってあげるよ」宣言これだけで私はすごく満足だわ。
今日は何もしないで寝ようかな。でも手ぐらい繋いでもいいかな?
「奏くん、少し昔のことを思い出して、怖くなったから、手を振ってほしいなぁ」
「え?」
「守ってくれるよね。昔のトラウマから」
「何ーーーーーー」
「まさかさっきのは嘘なの?」
「本当です。握りますよ」
「ありがとう」
奏くんの手あったかいすごく安心する。
ありがとう奏くん
明日はいっぱい楽しもうね。デズニーデート♡
私いろいろ考えてきたのデートプラン
デートが終わる頃には奏くんに好きって言ってもらわなきゃ。
二人はまだ まさかこの一年であんなことになるなんて思いもしなかった。
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次回デズニーデート♡