2、森木花
「腹違いってどうゆうこと??」
つまらない冗談だよ。
さっきから、話を聞いていたら、なんだか怖いことだけは分かる。
「教えてほしい?花ちゃん」
「森木さん……聞かないで。お願いだから、逃げてよ……」
森木くんは、私の腕をつかんだ。
そして、引っ張ってくる。
森木くんが掴んでいる右手。
空高く手を上げて、勢い良く振り下ろす
森木くんの手を私は、振り払った。
「教えて……なんの話なの?」
「森木さんっっ!!!」
「まず。貴方の父親。私の父親。そして真咲の父親。全員同じ人なんだよ。
猫田修郎。
でも、母親は全員違う。
でも、私達はみんな中学3年生です!
どうゆうことか分かる?」
「わ、分かんないよ」
「猫田!!!やめてくれ。それ以上っ…」
「私は、あなたの母を恨んでるの」
「え。待ってよ。これ、真面目な話しなの?」
怖い!ただただ怖い。
だけど、聞かずにはいられなかった。
覚えてる。
私のパパ。
森木修郎。
私が小学校に上がった年に姿を消した。
ママは理由を教えてくれなかった。
「真面目な話」
そんな。
もしかして。
「みーんな浮気した男の子供なわけ!」
佳奈ちゃんは、叫んだ。
そんな。
「おいっ!」
足立くん。
「でもね、私の父は私の母と結婚したんよ。なんでか分かる?」
「分かんないよ」
「お前の母親が聞いたからだよ!あの場で!」
「え…」
「私達の3人の中で一番はだれなの!?ってね」
「…そんな。それで……あんなこと…」
「そうよ」