涙
書きたいことは決まっているのに、それを他の人にもわかるよう表現するって難しいですね・・・当然のことなのですがw
私は誰にも負けない
誰にも負けたことなんかない
私はなにかあったらすぐ泣くような、そんな弱い女なんかじゃない
寧ろ、そういうのを見ていると、すごくイライラして、どうしようもない
なんでみんな、すぐに泣いたりするんだろう
「お前は強がっているんだよ。泣きたいのに、泣けない。今までの過去がお前をそんな泣けない性格にしたんだ」
ああ、なんでこの男はいつもこうやって独走する私に口煩く説教をたれるんだろう。
「は?意味わかんないし。黙れば」
「そうやって逃げていればいい。いつかお前は一人になるぞ」
ほら、変に屁理屈こねて私につっかかってくる。
「何言ってんの。いつも私は一人でやってきた。何であんたはそうやって噛み付いてくるの?」
「お前をほうっておけないからだ」
「何で?迷惑なんだけど。やめてよね」
私といたって何のメリットもないのに。
クラスの誰からも見放されている私なのに。
ああ、なんだか
息が、苦しい。
「嘘つき」
「嘘じゃない」
そうだ。嘘じゃない
ずっと一人でやってきた。
誰からも・・・・・・そう、両親からだって、私は気に掛けられることなんかなかった
いつも一人でやってきた。
だから、私は誰にも期待することなく、裏切られることなく、泣かないで頑張ってきたんだ
「じゃあなんでいつも皆を一歩離れた場所からうらやましそうに見てるんだ」
「は・・・・・・?」
「お前、本当は皆と居たいんだろ?昨日のテレビの話しとかして、帰りには一緒にケーキ食って・・・・そんなことがしたいんだろ」
「違う!私はそんなのどうでもいい!ほかの人間なんかどうだっていいんだ!私は一人でやっていけるんだから!!」
躍起になって吐き出した言葉は、ひどく白々しくて
とても脆くて。
嘘、嘘。
「いいや、違うお前は・・・・・・」
こんなの私じゃない。
やだ。
これじゃあまるで、
「お前は弱いんだよ」
優しい声が、何かに亀裂を入れた。
「お前は、強くなんかない。か弱い、女の子なんだ。・・・・普通の、女の子なんだよ」
ピシピシと割れていく。
「『泣かない』じゃないんだ。『泣けなかった』だけなんだろ?」
とうとう、決壊した。
あふれ出る涙は止め止めなくあふれ出し、私の足元をぬらした。
「俺が傍に居る。だから、お前はもう一人で居なくていいんだ」
何年も何年も私の中で溜まっていた涙は、きっとこのまま出続けて海になるだろう。
これからも、枯れることなどないのだろう。
あなたが傍に居る限り、ずうっと。