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「ムタチオン」  作者: 使徒佐さとし
第二章 セラピスト編
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第10話 セラピスト

 2014年7月・・・あの事件から1ヶ月が経とうとしていた頃、さとしらの学校はしばらく休校となっているため当分はゆっくりと過ごせる。週2回、月曜日と金曜日にセラピストがさとしの家に訪問する。みゆの家は火曜日と木曜日に訪問している。このような入れ替わりで3人のセラピストがさとしらのクラスの生徒達の家に訪問している。

 1人目のセラピストは山本健司、2人目は橋本博史、3人目は山口博人で、さとしのセラピストは山本でみゆのセラピストは橋本である。今日は月曜日なので山本がさとしの家に訪問した。

今回の件は生徒達に大きな影響を受け、引きこもりになったり、トラウマになり、鬱病になったりする生徒が続出した。さとしは比較的問題はなかった。というより全く動じてなかった。逆に全く動じてないさとしに関してセラピストも驚いている。

セラピストでは最近はさとしの趣味に関して聞いてくる。さとしのムタチオンの趣味に関して山本も興味を持っている。山本はどれくらいムタチオンを知っているのかを聞いてきている。

 火曜日になり、みゆの家に橋本が訪問した。橋本もみゆのケアをしている。実際はみゆやさとしにケアは必要ないが、決まりなので仕方ない。

 水曜日になり、みゆはさとしの家に来た。みゆはセラピストに対して違和感を感じているので、それに関して話にきたのだ。

 「俺もセラピストに違和感を感じている。」

セラピストはやけにムタチオンについて聞いてくるのだ。さとしはその後セラピストの情報を得るために色々と調べた結果、とんでもないことが判明したのだ。

 「山本、橋本、山口、この3人はムタチオン特別対策部隊の下層部の部隊だ。」

 ムタチオン特別対策部隊とは、ムタチオンを捉えたり、場合によっては戦闘をしたりなど、ムタチオンに対抗できる力を持っている特別に編成された組織である。本部はアメリカのワイオミング州のイエローストーン国立公園にある。世界各国に支部が30個ほどあり、日本は第3支部である。ムタチオン特別対策部隊は通称M部隊と言われている。このM部隊は大きく4つの編成により成り立っている。最高層部、高層部、中層部、下層部である。

下層部は各国に数百人ほどいて、中層部は各国に3人はいる。高層部はアメリカに3人いて、他ロシア、イギリス、日本に1人ずついる。最高層部はアメリカに2人いるだけである。さらにその上は統括最高層部といって、本部に1人いる。基本下、中、高、最高と上がるにつれて、人数は大幅に減少するが、より優秀な部隊になっていく。

その一番下の下層部の3人がセラピストとして、さとしらの生徒たちのケアに来ている。

ムタチオンの襲撃による事件なので、M部隊が来るのは不思議ではないが、下層部といってもM部隊の通常部隊よりは優秀なので、この小さな町に3人も来るのは大変なことである。

M部隊第3支部は東京にあり、第3支部には通常部隊は1万人、下層部が300人、中層部が3人で、高層部は1人いる。

通常、ムタチオン関連の事件や襲撃などが起きて、それが警察等では対応できない場合は、支部からそれに応じた部隊が来る。なので滅多に本部から部隊が派遣されることはない。

第1支部はアメリカのワシントン州にある。さとしはそのM部隊の第3支部の下層部3人が来ていること事態に違和感を感じていたのである。

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