6.分身は四匹~みに・りん・らん・くろっぺの自己紹介
皆様お久しぶりだわね。
天国のガードが固くてこんなに時間が掛かっちゃったわ。
(忘れられてはいないかしら?)
あれからすっかり年月が過ぎてしまったわね。
今日はあたいの愛しい分身の「その後」をお知らせに来てみたの。
あたいの子猫たちは今も変わらずやんちゃなままみたいね。
それでは、四匹の自己紹介をさせましょうか。
さあ、子猫たち!ちょっとここに集まって!ほら、自己紹介のチャンスなのよっ!
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-みに-
にゃがぁ~!僕は”みに”だよぉ。
ちょっと声が壊れちゃってるんだ。
「んぎゃぁ~」とか聞こえるらしいよ。
でも寂しがり屋なんだもん、少しでもお父ちゃんたちに見てほしいんだもん。
あ、最初にトイレで汚れたおしりを床にこすりながら綺麗にするのを発見したのは僕なんだ。
えへん、すごいでしょ。
せっかくこすり付けたのにおとうちゃんたちはすぐ掃除して歩くの。困っちゃうよね☆
あとね、台所のラックを壊すのも得意なんだよね。すごいでしょっ☆
・・・あ!お母ちゃんが洗濯物を干すみたい!窓に走らなきゃっ。じゃ!
-りん-
わーたーしーは”りん”よ☆
なぁ~ってながぁく鳴くの。
みんながお昼寝してるときなんかはね、いつも鳴きながら誰か遊んで~って呼ぶのよ。
この前ね、そんなふうに鳴き続けて声が枯れちゃったのね。
ぼえ~ぼえ~って。
それでもなんだか癖になっちゃってねぇ。ぼえ~って何ども鳴いてみたのよ。
そしたらお父ちゃんが布団の中から「りんちゃんどうした?」って大きな声で答えたものだから思わず『ボビ?』て鳴いちゃったの。
それって笑うところかしらね?(お父ちゃんたら大笑いするんだわよ)
・・・あぁわかったわよ、次はあなたが話したいのね。
-らん-
あたちは”らん”なのです。
お父ちゃんたちは”らんちゃん”とか”らん”とか”らんちゃ”とか呼ぶなのですよ。
あたちね、他の三匹と比べて毛の色が違うですよ。
みんなは黒地に白のモノトーンだけど、あたちは白地に黒と少しだけ茶なのですよ。
それからね、あたちはかみつきが得意なのですよ。
うんにゃ☆って鳴きながらごろごろと甘えて鋭い歯でかぷって噛むです。
お父ちゃんの足の指もそうやって噛んだのですよ。
ぷちって音がしましたですよ。
うふふっ☆
-くろっぺ-
ど、どうしてかな?
なんで僕だけ”くろっぺ”なのかな?
ご主人様たちが言うにはお口のまわりに”ぺ”的なしるしが付いていると言うのだけど
どうして僕は・・・
あぁ、また深い考証を始めてしまった。
僕はいつも深く考えすぎてしまうんです。
そんな時に僕の顔を見たご主人様たちは「はっとした」顔をしていると言うのだけれど
そんなふうに見える僕って・・・
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よしよし、みんな自己紹介できたようね。
かあたんは安心したわよ。
お気づきのように”くろっぺ”は「美味しい」キャラなのよ。
口をあけるだけで「くわっ」とした表情に見えてしまうし、あたいの代わりにみんなからおっぱいを吸われたのも”くろっぺ”だわ。(男の子なのに)
一番へたれキャラなのは”みに”ね。あたいと一番似ている容姿なのに誰よりも空気が読めないし”らん”と同じように噛み癖が抜けないし。
家中の壁紙を破壊したのも”みに”が最初だしドアノブをぶら下がって開ける技術もあいつだけなんだわ。
「何がしたいのか意味がわからん」とご主人様たちが嘆くのもたいていが”みに”なのよね。
”りん”は全体に毛並みがぼんっとしているわ。
毛玉が歩いてると驚かれるのは彼女だけよ。
”らん”は本当にやんちゃだわ。
ん゛ん゛って唸ったかと思えば急に走りだして周りの兄妹たちが意味もわからずに追いかけ始めて、家中を駆け巡るのよ。
そんなふうに彼らの日常は廻るの。
まるで四匹みんなが一つの生物のように。
さてと、そろそろ帰る時間みたいだわ。
あんたたち、良い子でいてちょうだいね。
(じゃ、またね)
4匹の猫達は今日も気ままに過ごしています。ぴんちゃん(ミニピン)と一緒に♪
猫ってこんなに犬になつくものなんですねぇ。
全身をこすりつけて甘えるなんて・・・
寒い冬もなんだか暖かい我が家でした♪