表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女の隣で  作者: 青葉
1/14

プロローグ

 最後に、僕はもう一度深呼吸をした。手に滲んだ汗ももう一度ズボンで拭いて、準備は完了だった。

 すぐ横の沙紀はいつもとは打って変わって、控え室に戻ってからはずっと静かで何も喋らなかった。

 「お疲れ様でーす」

 前のバンドが控え室に戻って来る。彼らはすっきりとした顔つきで、沙紀とは正反対だった。

 「お疲れ様です」

 僕は彼らにぺこりとお辞儀をし、そして沙紀の背中をドンと叩いて言った。

 「行こっか」

 彼女はいきなり叩かれたのにびっくりしたのか体を大きく震わせて、それから何も言わずに頷いた。

 「緊張してんのか?」

 「誠一は?」

 僕はギターのストラップを肩に通しながら、

 「してないって言ったら嘘になるかな……」

 そういって笑った。

 「私はしてないよ」

 「嘘つけ」

 沙紀も軽く笑って、それから勢い良く立ち上がる。

 「さあ誠一、ぼーっとするな、行くぞ!!」

 「りょーかーい」

 大股でずんずん進んでいく沙紀を僕は後ろから眺めて、さっきまで固まってたのは誰だよと心の中で呟き、そしてステージへと進んだ。

 

初めまして、青葉というものです。

感想などありましたらよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ