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思い出



 段々と意識が遠のいていく。

 苦しい感じはなくぼんやりとしたような……。

 脳が酸素を求めて訴えたくる、けど僕はそれに抗う。


 視界が薄れていく……。



 人は死ぬ間際に色んな事を思い出すらしい。

 嫌な記憶から、楽しかった記憶まで。


 目を閉じた僕の脳裏には覚えてないことがたくさん流れ込んできた。

 幼い頃、これは3歳くらいかな?母の手を繋ぎ公園で遊んでる。

 これは6歳かな?大きなランドセルを背負って頑張って歩いてる。

 10歳の僕は初めて父に殴らた。理由は確か……そう、体調が悪くてご飯を残した時だ。母はそれを横目に何も言わず只々飛び散ったご飯と食器を片付けて父に謝ってた。

 これは13歳かな……美術部の幽霊部員で先生にちゃんと顔を出せと怒られたときにむしゃくしゃして無言で教室を飛び出した時。

 15歳……高校生にもなると増々父の支配下に置かれとても窮屈で辛かった……初めて死のうと思った日。

 あぁ……しょうもない思い出ばかりだな……。

 17年間、人生がつまらなかったって事だな……。

 セイラさんとの思い出だけが一番輝いてた。



 待っていてね。僕も今そっちに向かうから……。



 途絶える意識、最期に聞こえた音は幻聴かもしれないけど、セイラさんの笑い声だった。



 もし、輪廻転生があるとするならばまたセイラさんにあいたいなぁ。


 さよなら、世界。

 

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