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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

ピアノ

あの子の弾く

ピアノが好きだった


難しい曲

楽しい曲

明るい曲

哀しい曲


アニメの曲なんかも弾いてくれた


あの子の弾くピアノと一緒に

歌った


わたしには

ピアノは弾けないから

たくさん歌った


本当はピアノを弾きたかったけれど

無理だと思ってた


片手で

ポロンポロン

「チューリップ」を弾くのが

限界だった


「猫ふんじゃった」

すら

弾けなかった


そんなあの子は

わたしの憧れだった


わたしは

別の夢のために

ピアノを習うこととなった


難しい

指が動かない


思い通りに弾けない


何度も泣いた


ある時

母に拙い曲を披露した


母は手を叩いて

褒めてくれた


あの子とは

長い間会っていない


再びピアノを弾けなくなってしまったわたしだが


また


ピアノの前に座ってみる


さあ、

また弾いてみようかな


あの子と、並んで弾くために……

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