病は気から!
オチのヒントは作品タイトルです。
何行まで読んだらオチがわかってしますか知恵比べです。
「なあ、お前。人間には『プラシーボ効果』なるものがあるらしいぞ」
「何それ。聞いたことない」
「まあ簡単に言うとだな。不治の病にかかった人に『メチャクチャ良く効く薬だ!』って言って、毒にもクソにもならないビタミン剤を飲ます。と、あら不思議、治るはずもない病気が治ってしまうって言うんだ」
「マジ。スゲーじゃん。どんな理屈よ」
「あのだな。これは効くと言うありがたいお言葉が患者を安心させる。すると安心した患者はストレスから解放されて免疫細胞が活性化。知らない内に自分で勝手に病気を撃退するらしい」
「そんなのありなの?なら、メチャ金のかかる新薬なんて必要ないじゃん」
「だろ。昔から『病は気から!』って言うだろ。あれは本当なんだ」
「そうなの。じゃあ、私たちも活性化できるかしら?」
「どうかなー。俺達、人間ちゃうからな」
「やって見なきゃわかんないわよ!うりゃー。新薬なんて怖くないわよー。増殖してやるわ。うりゃ、うりゃー」
「・・・」
「やっ、やったわ。新薬に打ち勝ったわよ」
「おっ、お前。耐性菌になっちまったのか」
「えへへ。そうみたい。『病は気から!』だね」
おしまい。
いかがでしたか?
オチは予測できたでしょうか。
俺の方が面白いオチだったって人はぜひ教えてください。
※コロナウイルスがはやく収束して欲しいものです。