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誰も彼も知らない話

 くるくる回るメリーゴーランドは遊園地を愛する幼子達の夢を乗せてまわる。今は壊れてヘンな音が流れるメリーゴーランド。馬車に乗っている悍ましい姿のあの子はだあれ。こちらには来られない、大人に捨てられた可哀想な幼子たちの壊れた遊び場。


 ゆっくり動く観覧車は夢のように二人の素敵な思い出を作る。いつの日か、あの大きな骨組みは壊れてしまって急降下。落ちた箱は骨組みを捨て、今も回り続ける。箱から見えるあの人たちの思い出はここで回り続ける、進展もないのに笑っている。


 高くまで登る長いジェットコースターは遊園地一番人気のアトラクション。まるで龍だと言われた勢いと共に、レール脱線真っ逆さま。ほら、今も落下した彼らの叫び声が聞こえるよ。昇ることも、堕ちることもあれにとっては喜びなのだろう。ああ、なんとも滑稽なものだ。


 人に愛された遊園地も、今は廃れて人などひとりも来ない。きっと、来るのは人じゃないナニカ。


 遊園地のサーカスを盛り上げた、ピエロはだけが永遠のキャスト。今日も客のために役を演じ続ける、死んでも死にきれないバケモノ。最高のショーは人が死んでもピエロのショーとして生きる、極楽のような地獄絵図。

 彼のパフォーマンスは魔法。楽しませることに全てをかけた、客席以外はお構い無しなもの。この遊園地が無くなるまで、彼の世界は消えない。

 彼はピエロ。ステージが変わり果てても、役割は変わらない。代わり映えのしない狂った遊園地で、ピエロは今日も一人、狂い演じる。

 今日も、明日も、その次も。ピエロはずっと変わらないと思っていた。


 そんな一人のピエロが、猫を連れた少年と自らの使命を見つける話。


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