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始まり。魔王の討伐と世界の変化

手に取っていただきありがとうございます。

荒れ果てた魔王の玉座。

私が放った究極火炎術式で焦げた跡。勇者が放った究極雷撃魔法によって天井、地面に開けられた大きな穴。

それと同様に魔王が放った協力な呪術による黒い炎と異臭が部屋に充満する中


体中に、回復魔法が聞かないほどの傷と呪いを受けた私を含めた4人の男女と

幾度もの剣撃と魔法に晒され、強靭な鱗と華美な装飾が付いた服が、己の黒い血によって染められた竜人…魔王。


お互い満身創痍だが、辛うじて魔王は動けるようだ。我ら4人は膝をやっとだというのに…バケモノめ

グググッと体を動かし、蛇のような眼に殺意を宿し、こちらに手を掲げる


これまでか…と閉眼しようとしたその時…倒れていた勇者が私に向かってウィンクする。

もはや血まみれでウィンクかどうかは判別出来づらかったが…小さい時から一緒に居た私にはその意図が理解できた。


私に残された魔力だと…これか。

…何の因果だろうな。魔王戦であるのにも関わらず、呼び起こされるのは過去の記憶…

フフッと微笑みを浮かべた後、

私の指先に魔力を収束させ、それを玉にして放つ、と同時に勇者が飛び上がる


魔王の目線は急に飛び起きた勇者へと向かう。冷静沈着だった魔王も、殺意が理性を上回れば只の獣だな!

さあ、悪ガキ同盟の悪戯をご覧あれ!


「フラッシュ!」

魔王の目の前で魔力玉は大きな光を放つ。


その眩しさに魔王は思わず目を眩ませる。


さあ…行け!悪ガキ同盟リーダー…勇者!!


「これで…どうだぁ!!」

勇者が力強く握っている輝く剣が魔王の大きな肩に斬りかかる。

最後の力を振り絞った勇者が放つ剣閃は、魔王の体を2つに切り裂いた。


魔王が雄叫びを上げ、ズズンと玉座の部屋を揺らしながら地面へと倒れ伏す。


一刻、二刻…


上がる息遣いが勇者、神官と戦士から聞こえてくる。私からもだ


だが、数々の戦闘での痛みも、疲れも、呪いも感じさせぬほど、体に喜びを感じていた。

そんな魔王を、ついに魔王を地面へと堕としたのだ!


ボロボロの勇者が私に近づいてきて、拳を差し出す。

その拳に、私は同じく拳を差し出し……………







――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「これだよ、これだ!!これで世界は変わるんだ!!はは、やったよ!俺は天才だ!!」


怪しげに煙と光を放つ物体から排出された金属を手に持ち、狂ったように笑いをあげる男がいた。


男の名はクォーツ。この男が生み出した透明な金属は……


世界を揺るがす衝撃を与える代物だった。


剣と魔法で支配されてきたこの世界に新たに



魔動工学 (マギテクノロジー)の概念を生み、産業、エネルギーの革命』


を引き起こした。



………月日は流れ………


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(…どこだ、ここは…?目が見えない……)


(勇者は…どこだ……眠い……)


(温かい…大きな手の感触がする……)


「生まれたか!…うむ!お前の名はクォーツだ!あの偉人と同じ名前だぞぉ!大きく育てよ!」


(…クォーツ…魔導師クォーツか…名前を思い出せない俺には…いいな)


深い眠りが包み込んでいった

次回は気が向いたらになります。まったり進行です。

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