プロローグNo.4
今日はすこし多く書きました〜
なのでミスってるかもしれない(((٩(๏Д⊙`)۶)))ぎゃーーー
まだまだ下手なのでご指摘お願いします。
千紘は背筋を凍らせた。千紘は恐る恐る咲のほうを見る。咲が持っているものをみて、千紘は驚いた。
「咲ちゃん、それはなんだい?」
「こおりです!」
目をキラキラさせながら、ドヤ顔で咲は千紘に言った。そう確かに咲が持ってきたのは氷であった。だが、普通のもではなかった。
2人とも意外すぎて、またすごすぎて唖然としていた。
「そ、そうだな氷だな...?」
「こ・お・りです!!」
それを聞いた龍はリスみたいに頬を膨らませて、笑いを必死にこらえてた。そんな龍の様子も気にしないほど千紘は咲が持ってきた普通ではない、異質のこおりに気を取られていた。
千紘の部屋は静まりかえってしまい、微妙な緊張感がはしっていた。そんな中でも咲はドヤ顔をきめている。
「もう1度聞く何だそれ」
「こおりデース」
何故か咲は外国人風に言った。そして親指を立ててドヤ顔をきめた。それを聞いた龍はこらいきれなくて大笑いをした。
「ぶはははは〜やべーよそれはヤベーよ!!発想が意外すぎてバカだ〜」
この緊張感を一瞬してぶち壊した発言であった。
「なっんっだこれえええー!!!!」
「ど、どうしたんですか!?氷ですよ!?氷の氷ですよ!」
千紘はいきなり絶叫して、ベットから立ち上がった。
「確かに咲ちゃんが持ってきたのは氷だよ!!ホントに氷の氷だよ!!氷を削って作った、漢字の氷だよ!俺が風邪じゃなかったら褒めて飾ってたよ!!」
千紘は絶叫しながら褒めていた。それもそのはずだ。誰がみても美しいものであった。板氷をうまく削って、人の拳1個分ぐらいの大きさにして、削っただけでなく丹念に磨かれて、氷は美しい光を放っている。素晴らしいほどの氷でできた、漢字の氷型である。だが今の千紘にはまったくもって必要が無い。
「これをどうやって使えと!!?」
咲は無言のまま千紘の近くまで進んだ。千紘に漢字の氷型をした氷を渡した。
「飾ってください!せーんぱい♡」
可愛らしい笑顔で咲は言った。
千紘は完全に体と心の限界がきてしまった。ベットに倒れ込み、そのままKOされたのだ。
その様子を龍はずっとお腹をかかえて笑っていた。
(もう無理だ。この人達といると死ぬ、殺される、休めない、明日学校いくのは諦めよ...)
絶望的だと悟った千紘は悟り。屍のように力がぬけてしまった。これはもう全てを諦めた人間の顔だと、誰が見てもわかるであろう。
そんな絶望をしている千紘の部屋に苦笑ぎみな男性が入ってきた。
「なんだなんだ。お前ら何してるわけ?」
「よ、よう。ブフォおかえり、あに、き〜ぶはははは」
龍は笑いながら返事をした。龍はひどくツボっていた。龍に兄貴と呼ばれた男は(厄介ごとがまた増えたな)などと思っていた。
この龍に兄貴と呼ばれた男は、赤野 魁である。魁は24歳で千紘達が通う7校の先生をやっている。そのため寮の責任者として千紘達が住んでいるこの寮の監督者を務めている。
顔立ちは、ぱっとしない感じで髪もぼさぼさな感じをしている。特にこれといった特徴がないのが特徴だ。身長はそれなりに高く、体格も意外としっかりしている。
そして龍のお兄さんである。
「魁先生また朝帰り!?生徒がいるのに不健全〜!!」
咲がポコポコと叩きながら魁に言った。
そう、魁は夜な夜などっかの家に遊びに行くことが多い。普通に遊んでくることもあるが、ほとんどが女あさりである。たいしてカッコよくないがすこし茶目っけがあるため大人の女性に人気があるらいし。
「俺、先生ぽくないからいいんだよ〜それにできすぎる弟をもつと色々大変なんだよ!」
などとなかなか無茶苦茶な言い訳をした。この適当さはさすが兄弟というところであろう。龍と似たようなことを言っている。
「面倒くさそうだから自室で仕事してくるわ〜その死にかけの面倒みろよ〜兄貴からの命令だからな〜」
そういって自室に向かった。魁はさりげなく千紘に助け舟をだしてやった。
(とりあえず面倒みろ、とは言ったけどちゃんとみてくれるかな〜龍のやつ?)
そんなことを思いつつ、速攻で寝た。
龍は死にかけの千紘をみて、ダメだと確信したので何もやってやろうとは思わなかった。酷いことかもしれないが、何もしてやらない方が今の千紘はかえって休めるかもしれないという考えがあってのことである。
(どうせアイツが帰ってきたらすぐ元気になるさ〜)
自分のなかで解決策がでたので、咲を千紘の部屋から追い出して、自分も退室した。
それから数分後、寮の玄関のほうから声がした。
「ただいま!!」