音楽性って人によって、違うよね。それをどうこう言う権利は誰にもない。
私は、音楽をかき鳴らす。スピーカーから、ガンガン曲を流す。
さあ、聞け!愚民ども。崇高なる神の歌声を聞け!
道行く人に、佇む人に、私を怖がる人に、奇異の目を向けるものへ。
そう私は今、とても気分がいい。脳内ライブの始まりだ。
あの方の歌声が頭の中で鳴り響く。脳内麻薬が出まくりだ。
完全にらりっていた。音楽でトリップしていた。
何も怖くなかった。ただ、この曲をこの音楽性を知らない人に届けたい。
ただ、この思いで、暴走が始まる。
なぜか、私は銃を持っていた。ここ、日本なのに、なぜか持っていた。
そう私は神の戦士なんだ。当然、持っているよね。戦士に武器は必要だ。
私はあの方の曲を聞こうとしない人達に音楽ではなく、銃弾を届けた。浴びせた。
体全体で受け止めろ!この時、私はリズムに乗って踊り狂いながら、人を撃ち殺した。当然だと思った。この曲の良さ、音楽の可能性がわからないものは生きる価値もない。これが世に言う音楽の革命だ。
世界が悲鳴をあげる。地獄と化したこの場所で。悪魔となった私が高らかに笑い。
これで世界は救われると、本当に心からそう思った。
そして、私は塀の中にいる。




