護衛任務
テスト終了後
正「なんでまたファミレスなんだ?。」
沙河利「いいじゃない、私のおごりよ?」
正「まぁいいか。」
沙河利「テスト勉強については感謝してるわ、それと、女におごらせてるんだから、まぁいいかじゃなくて、ありがとうぐらい言ったらどうなの?」
正「ああ・・・ありがとう。」
沙河利「まぁいいわ。」
ふと、そんな話しをしながら正は窓の外を見ると、ガラスに春香がはりついてニヤニヤしていた。
倉野 春香が二人が座っている席に入り込んでくる。
春香「科学組織公認のカップルいいですね~。」
正「俺は護衛を任されているだけで・・・」
春香「またまた~、まんざらでもないんでしょ?」
沙河利「正の言うとうりだわ、春香さん。」
沙河利「この男とは今は主従の関係にあるだけよ?」
正「嫌な言いかただな。」
沙河利「でも、この場合、あなたはファミレスで餌付けされてるのだから従で、私が主よね?」
正「お前に頼まれてファミレスに来てるんだけどな。」
そんな話しをしながらファミレスでご飯を食べた後、解散しようとした瞬間、正は違和感に気づく。
全てが止まっているのだ。
正「?」
沙河利が振り向いて正の方にかけよってきた。
沙河利「これって・・・」
正「魔術か?」
正「おい倉野。」
正が春香に呼びかけるが反応がない。
沙河利と正だけが動けるようだ。
沙河利は円盤状の装置をポケットから取り出す、光学バリアーだ。
正も自分の装備を取り出して警戒する。
ヒュッ
風を切る音が聞こえた、沙河利が正の手を引っ張って光学バリアーの範囲内に引き込む。
正がいた場所が次の瞬間爆発する。
沙河利がバリアを解除した後、一方を見つめていた。
正もその方向を見つめた、その先に魔術師がいた。
魔術師が魔法陣を足場に展開し、浮かんでいる。
その周りを小さな護符のようなものが舞っていた。
正はその魔術師に見覚えがあった、沙河利救出時に居た魔術師だった。
魔術師「これ以上科学に魔術の誇りを汚されるわけにはいかない。」
正が魔術師に向かってレーザー銃を放つしかし、魔力が込められているのか魔術師が護符を全面に展開した、護符に当たって攻撃が届かない。
魔術師「そんな攻撃!!」
魔術師がそう言って護符をまた放つ。
前面に沙河利が飛び出して光学バリアーを展開する。
沙河利も攻撃手段を持っているがそれを使わない。
沙河利がバリアーを展開した場所に大量の護符が取り囲んだ。
沙河利のバリアーは大丈夫だが、行動が封じられてしまった。
魔術師「これで盾は封じた、小僧お前からだ!!」
そう言って魔術師が正に攻撃を加えてくる。
このまま沙河利を放置して逃げ回るわけにもいかない、かといって逃げないとやられてしまう。
正は沙河利の周りの護符に向かって空間爆破装置を起動した。
護符が爆発し沙河利が動けるようになる。
しかし正は自分の防御がおろそかになる、早く攻撃でき、設定の必要ないレーザー銃で護符を撃破していくが、追いつかない。
正に護符が迫り、爆発した。
正の体が宙に舞う。
沙河利「正・・・まさ!!」
沙河利は武器を取り出す。
それは波動振動装置、壁すら貫通する波動を前面に発生させる武器だった。
魔術師「次はお前だ。」
沙河利が波動を発射し、前面の護符を一掃する。
魔術師「なめるな!!」
魔術師がもう一度護符を沙河利の周りにまとわりつかせる。
魔術師「お前の弱点は足元だ、そこにはバリアーは展開できない。」
沙河利「何か手は、正・・・」
魔術師が呪文を詠唱すると沙河利の足元にゆっくりと魔法陣が形成されていく、しかし、魔術師の足場の魔法陣で爆発が起こった。
魔術師の浮かんでいた魔術の足場が崩壊する。
魔術師「なんだと?時空間魔法陣が。投影魔術が・・・」
次の瞬間、魔術師の姿は消え、いつもと変わらない日常が戻る。
沙河利は正の所にかけよった。
沙河利「正、大丈夫?」
正「なんとかな。」
正は体の節々が痛いのをこらえながら、沙河利に支えられながら立ち上がった。