雨の日曜日(200文字小説)
お気に入りユーザーの結城夏陽ちゃんへ
せっかくの日曜日なのに朝から雨…。
なんだか気が滅入る。
彼はどうしているかな…。電話してみよう。
『おかけになった電話は…』
ちぇっ!
仕方がないから読みかけの本を手に取った。
携帯電話に着信。メールだ。彼からだった。
『雨が上がったから出ておいで』
窓の外を眺める。雨はもう上がっていた。
待ち合わせの喫茶店。
彼はにっこり笑ってポケットに手を入れた。
小さな箱を取り出してテーブルに置いた。
「夏陽、誕生日おめでとう」
夏陽ちゃん、誕生日おめでとう!