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悪魔の責任  作者: 判じ者
3/26

召喚!

 何かが割れる、音がした。



 「んぉ?」



 聞き覚えのある、それどころか待ち望んでいた音。

 仰向けに寝ていた悪魔の目と鼻の先の空間に、黒い渦が浮かび上がる。



 ――――――召喚だ。



 ビー玉ほどの大きさだった渦は一瞬で大きくなり、青年を飲みこんだ。


 べっとりとした闇の中、微かに流れる潮風。

 重力の方向は絶え間なく変わり、体はぐるぐると回る。

 悪魔はそれに快感を覚える。


 ―――――――――うぁぁん……


 不意に、子供の声がした。

 悪魔は、聞き覚えがありすぎ、なおかつあまり聞きたくない声に、眉をひそめる。


 ――――――うわ


 ―――――――――うぁぁん……


 ――――――召喚の時にいつも聞こえんだよなぁ。


 ―――――――――うぁぁん……


 ――――――他の奴らは聞こえねーって言ってんだけど。


 ―――――――――うぁぁん……


 ――――――何で俺だけ?


 悪魔は少し不公平を感じた。


 ―――――――――うぁぁん……


 ――――――十年ぶりに聞いたけど、やだなぁこれ。


 ―――――――――うぁぁん……







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