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作者: nor

昔々、まだ夜の空がどこでも明るく光る頃。

夜のカーテンに一等星くんと二等星さんと三等星ちゃんがおりました。


一等星くんは言いました。


俺は一番明るく光る一等星。月明かりにも負けない俺みてえな星はいつだって誰もが見る注目の的だぜ。


二等星さんは言いました。


僕は一等星くんほど明るく無いですが、月明かりには負けませんし、僕を見てくれる人も綺麗という人もたくさんいます。


三等星ちゃんは言いました。


私は確かに月明かりの弱い真夜中にしか見ることはできないし、それでも目を凝らさないと見えないかもしれない。でもそこに良さがあって、きっとあたしをみてくれる人がいるって信じてるから。


一等星くんは確固たる自信と自己肯定感を

二等星さんは一等星くんへの張り合いを

三等星ちゃんは弱みを強みに変えようと

互いに主張しました。


そんな主張を長年訴え続けて数十年。

いえ、数千年にも渡ったかもしれません。

そんなある時、四等星が一つ口を挟みました。


自分から見る貴方達は、一等星ちゃんに二等星さん、そして三等星くんだよ。


その一言で、以来三つの星々はそのまま押し黙ってしまいました。

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