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「第一話 大勇者の誕生」‐4

カレン 十五歳

黒髪ロングの清楚な美人系少女。身長は178cm。

[最近あったこと]:白髪交じりだった髪の毛が黒髪だけになった。

オイキャス 十五歳

黒髪、黒目の主人公。

[最近あったこと]:婚約していた彼女から急にノーを突き付けられた。

シオノ

カレンの推し。

[最近あったこと]:カレンちゃんの様子がおかしい……笑。

 並んで歩く二人。

 カレンは右手の中指をさする。やはり何かが引っ掛かる。

「……?!」

 体が(おどろ)き、足が止まる。「どうした?」とオイキャスに声を掛けられたが「なんでもない」とだけ返し再び歩き始めた。

 カレンは自分がブラジャーを身につけていないことに今更ながら気付いた。

 下を向くと自分のつま先が見えないほどの胸部は二つの大きなヤマを作りその間にできた谷は女のカレンでも少しだけ、ほんの少しだけ興奮(こうふん)するものがあった。谷にはネックレスの下部が吸い込まれていた。ネックレスをつけていることを初めて知った。

 超巨大山の頂上は服の上からは見えないとはいえ現代人のカレンからすると気になる。

 今からシオノに会うのに。

 そんな事情は(となり)を歩くオイキャスは知らずそっぽを向きすねている様子だった。

 オイキャスのくびもとに見えるネックレスはきれいに磨かれていた。

 ふてくされながらも先導して周りを警戒(けいかい)するオイキャス。

 夢とは言え死ぬ体験をするのはごめんだ。

「長い、もう疲れた」

「……いつも行き来してるのに、本当に今日はどうした?そんなんじゃ今日からヤバいだろ」

 体は疲れていなかったが長く歩いているという事実が精神を疲弊(ひへい)させていた。

「しょうがないでしょ?」

「何がしょうがないのか」

 我儘(わがまま)を言うカレンとそれを(さと)すオイキャス。

「そういえば何日ぐらい歩くの?」

 別に聞かなくてもいいことだが終始(しゅうし)無言(むごん)は気まずかった。

「まだわからないけど、四日ぐらいが目安だって長老が言ってた」

「普通に無理なんだが?」

 夢の中でそんなに歩いてもダイエットできないしシオノ君のご尊顔(そんがん)だけ(おが)めたら夢から覚めればいいのにと心の中でカレンは呟く。

「まだ始まってないのに諦めるなよ」

「はいはい、諦めてないですよー」

 川に沿うようにできた道を十数分歩いたところで並走していた二つは分岐した。もちろん森を切り開いた道の方へと進んだ。

 ふと、水面に反射する自分の顔が視界に入った。

 昨日まで見ていた顔とは少し違い若く見えた。

読了ありがとうございます!

次回のお話も楽しみ待っていただけると嬉しいです

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誤字や脱字がありましたら指摘をしていただき次第、修正いたしますのでご助力いただけると幸いです

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